ダイニングの風水は玄関、リビングと並んで、その家の風水の良し悪しを問われる位に重要なものです。この風水が間違っていると家族は一緒に住んでいても心がバラバラになります。ダイニングはその家の家族関係の調和や強さを表してしまいます。ダイニングの風水がうまくいっていると、親子、兄弟姉妹、そして夫婦関係がうまくいき、お互いがお互いを支えあうような理想的な関係が築けるようになります。ダイニングの風水でいちばん重要視されているのがやはりダイニングの象徴とも言えるダイニング・テーブルです。
結論から言うと「長方形」の形のダイニングテーブルがベストです。長方形は子孫繁栄や食べ物にも困らない豊かさを表しています。そして空間の効率もよく、ダイニングを広く見せてくれます。またダイニング・チェアーですが、「肘掛のあるタイプ」がベターです。肘掛によって食事中のあなたは守られていることを象徴しますので吉と言えます。
日本ではキッチンとダイニングが独立しているというのはよほど広い家に限られると思いますが、キッチンからダイニングが見えるというのはよい風水です。できたての食べ物を食卓に届ける絵を想像させるからです。ダイニングテーブルでモダンすぎるデザインも良くありません。とくに若者にはモノトーンのテーブルなどが人気ですが、黒い色は「陰気」を貯め易くダイニングテーブルにはふさわしくありません。また、つやのある塗装や人工的な素材もよくありません。ダイニングテーブルにはできれば木目調でナチュラルな色の生命力に溢れた感じの素材が理想です。
すでにこうしたモダンデザインのテーブルを買ってしまったわ、という方にはせめてテーブルには生花を飾ったり、生のフルーツをかごに入れて盛ったりすることをオススメします。ダイニングテーブルや部屋の壁との色のコントラストも重要です。たとえば壁が赤、ダイニングテーブルが白などという組み合わせの場合、コントラストが強すぎます。風水の陰陽五行でいうところの色が入っておりそれがぶつかり合うのです。そのためダイニングで食事中の家族の会話がヒートアップしすぎたりすることもあるかもしれません。対策としては赤のトーンを落とし白とのコントラストを弱めるか白のダイニングテーブルを茶色やベージュなどの落ち着いた色にするかです。また、テーブルにクロスをかけるのも一案です。ようするにあまり極端に走らないようにバランスを取るということが重要です。
ダイニングテーブルの上の照明も重要です。十分な明るさがないとバランスに「陰」がたまることになります。ＬＥＤ電球などでも上が陰にならず拡散するタイプの電球を選びましょう。それにダイニングテーブルの大きさの割りに多すぎるチェアーも考え物です。となりとの距離を十分にとり、適正な脚数をキープするようにしましょう。あまりに椅子を置きすぎることは風水でいう「豊かさ」に逆行しており、十分な食事を家族全員に行き渡させるイメージが湧いて来ません。トレーに食べ物を乗せて短時間ですばやくかき込む学食や社食のイメージで豊かな感じがしません。そしてテーブルと椅子のバランスはゆったりととりましょう。そうすることによって、空間に「気」が通る余裕が出来てゆったりとした豊かな食事時間を取ることができ、その結果健康も保たれます。
