疲れて帰ってきたとき、友人を家に招くとき、まずはリビングでほっと一息つきたいものですよね。一日の中でもゆっくりとリラックスする時間を過ごす場所ですから、自分にとって心地のいい空間にしたいもの。リビングが落ち着かない空間になってしまうと、家族も集まりにくく、コミュニケーションも停滞してしまうのではないでしょうか。
家族や友人が自然と集まり、気持ちのいい時間を過ごせるリビングを演出しましょう。インテリアを変えることを考えたとき、真っ先にリビングを「おしゃれにしたい」と考える方も多いと思います。そんなときは、あらかじめ決まっている間取りや部屋の広さ、壁のクロスや床の色とのバランスを取りながらインテリアを選ぶことが大切です。上手にポイントを押さえればお部屋を広く見せたり、色彩効果を使ってよりリラックスできる空間を作ることも可能なのです!
くつろぎを演出するグリーンの使い方
リビングにオススメなのはグリーンを取り入れることです。グリーンは大脳の下垂体に影響を与える色で、筋肉や皮膚を活性化させるとともに、「落ち着き」や「安らぎ」をもたらしてくれる色です。精神と肉体のバランスを回復させてくれる効果もあり、リラックスをしながらコミュニケーションを取りたいリビングにはうってつけのカラーということができます。
壁紙など、広い面積でグリーンを取り入れる場合は淡いライムグリーンやパステル系の明るい色のほうが落ち着きます。また、壁の色とカーテンの色を近いものにすると、空間が分断されることがなくなり、お部屋が広く感じられます。
壁紙を変えることが難しい場合は、ラグやクッションなどアクセントになるものにグリーンを取り入れるのも効果的です。床の色が濃い目の場合はグリーンも深緑やモスグリーンなど濃いめのものが、逆に床の色が明るい場合は黄緑やパステル系のグリーンなどの方が合います。
また、リビングにテレビを置いて団らんの時間を過ごされる方も多いと思います。そんな時はテレビの近くに観葉植物を置くといいでしょう。電化製品の無機質な印象や、テレビから発せられる強い光は、リラックス効果を弱めてしまいます。テレビを見るときに同じ視界の中に観葉植物のグリーンが入ることでその影響を中和し、落ち着いて過ごせる空間を作ることができるのです。
上級者はブラックを取り入れて洗練された空間に
一人暮らしの方など、自分だけで過ごすおしゃれで大人っぽいリビングを作りたいのなら、無彩色であるブラックを使ってレイアウトするのがオススメです。ただし、ブラックは他のどんな色とも相性がいいのですが、不安や恐怖などマイナスイメージを想起させてしまう色でもあります。ですから、カーテンやラグなど大きい面積を占めるものに使うのは難しいものです。ポイントとして、引き締め役として使うとダイナミックな印象を与え、洗練された大人っぽい空間を作ることができます。全体のバランスを見ながら、細かい心配りが必要になりますので、上級者向けのカラーコーディネーションといえるでしょう。
オフィスの応接室などはブラックを基調にしたカラーコーディネーションがよく使われていますね。これはその空間の威厳や重厚感、グレードの高さを演出するのに効果的です。リビングでは大きい面積に使うのは難しいので、黒いソファにしたり、キャビネットや棚を黒で統一すると生活感が薄れ、洗練された印象になります。また、クッションカバーの模様などにポイントで黒を取り入れるのもおしゃれな雰囲気を作ります。
友人を招いたり、恋人と素敵な時間を過ごすような空間にはぜひ取り入れたい色です。