第6回: 家族の繋がりを深めるダイニング

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心のデザインでなりたい自分を設計する

第6回: 家族の繋がりを深めるダイニング

心のデザインでなりたい自分を設計する

いよいよこのコラムも6回目。最後はダイニングについてカラーコーディネーションのアドバイスをしたいと思います。

衣・食・住、と人が生活するために大切な要素が挙げられますが、最近のライフスタイルと考えてみると、家族で食事を取る空間がとても大切であることが分かると思います。共働きであったり、子どもの塾通いが忙しかったりしてなかなか家族そろって食事を取る機会も少なくなってきているのではないでしょうか。だからこそ、皆が一緒に食事をする時間を大切にしたいものですよね。

ダイニングはそのためにとても大切な空間です。自然と家族が集まってくるような空間、また、食事を作る人のやる気を促してくれるような空間作りを念頭におき、コーディネイトすることがポイントです。最近の住宅の間取りでも対面式キッチンやアイランドキッチンなど、対話をしながら食事を作れるようなレイアウトがなされているものも多くあります。キッチンからダイニングへの動線も重要ですから、使いやすいようにいろいろとシミュレートしてみてください。

ベーシックだけど安心できる、茶色

黒は人を落ち着かせる効果があること、オレンジはポジティブな気分にし、心身を活性化させてくれる色であることはこれまでのコラムでお話したとおりです。この中間の色に当たるのが茶色なのです。

家族のコミュニケーションを深めるダイニング01ダイニングにもオレンジ色などを積極的に使うと、コミュニケーションが活発になることが期待できます。しかし、落ち着いて食事を取りながら、楽しいことだけでなく悩みや相談事もできるようなフラットな精神状態を保てるようにするには、茶色のような少し落ち着きの効果のある色味のほうがふさわしでしょう。

茶色には、人の思考を地に足をつけたような堅実的な状態にする効果があります。社会とのかかわりや、経済やニュースなどの話題を扱うにも適した状態になります。冷静に自分の置かれている状況を判断できるので、幅広い話題を話すのには適しているといえるでしょう。インテリアもナチュラルウッドやオークウッドなどの肌触りの優しいものでそろえるといいですね。

ただ、茶色だけで統一してしまうと、あまり潤いや刺激が感じられなくなってしまいかねません。たとえばテーブルクロスや飾るお花、花瓶などをその時々の季節や気分、食卓の内容に合わせて変化をつけてあげることで、よりコミュニケーションが促進されます。

ポイント使いなら、赤やオレンジの暖色系を

ダイニングというのは日々いろいろな食事を取るので、食事の邪魔になってしまうような強すぎる色調は避けたほうがいいでしょう。美味しい食事を、ニュートラルな気分で味わうためにも、先ほどあげたような茶色やアイボリーなど目に優しい色調でインテリアコーディネートをすることをお勧めします。

家族のコミュニケーションを深めるダイニング02これにより食事を楽しみ、コミュニケーションを促進する要素として取り込んでいただきたいのがレッドやオレンジ色の暖色系です。これらには食欲を促進する作用がありますし、見る人の神経を刺激して活力を湧かせたり、ポジティブな気分にしてくれるものです。

たとえば、キッチンの小物やお鍋を暖色系にすることによって、お料理を作るやる気を導きだしてくれる効果があります。また、お皿やランチョンマットに暖色系のものを使用することによって食欲が促進されます。逆に、ブルー系の色調は食欲を抑える効果があることも以前「寝室」のコラムでお伝えしました。これを利用して、ブルー系のお皿やランチョンマットを使用すると、過剰な食欲が抑えられ、ダイエットにつなげることもできます。

このように色彩は人間の心理に深く作用しているのです。色の効果をよく知ることによって、私たちの生活を「なりたい自分」に導くことが可能なのです。まずは身近なものから。なりたい自分をイメージして、カラーコーディネーションを楽しんでください。