インテリア雑誌などで見かける素敵なお部屋。そんな素敵なインテリアに囲まれながらの生活、あこがれますよね。
「私もこんな部屋で暮らしたい!」
そう思い、片付けてはみるものの・・・なぜか上手くいかない。それにはワケがあったのです。皆さんが第5回までのコラムを読み終わる頃には部屋が整理され、心が美しくなり、幸せな生活を送るための第一歩を踏み出していることでしょう。
まず、お片付けのお話。お片付けには手順があります。
①区別(減らす) → ②使いやすく分ける → ③収納
インテリア雑誌でよく見る写真は、③の状態です。なぜか上手くいかないのは、③の状態だけを見てスタートしているから。①②の手順を踏まないとお片付けは上手くいかないんですね。
家の中のモノを減らすには、「今のお気に入り」と「そうでないもの」で区別するのがおすすめ。ポイントは「今の」お気に入りということ!使っていないものは、もはや今のお気に入りではありません。このように区別をしてあげると、家の中が「今のお気に入り」だけになります。モノの数はグッと少なくなっているはずです。たまにモノを手放す時に罪悪感を持たれる方がいらっしゃいます。捨てることはモノを大切にしていないというわけではありません。実は、一番モノを大切にしていないのは、モノを使ってあげないことなんですよ。でも、まだ使えるのに捨てることなんて出来ないという方は、オークション、フリーマーケット、リサイクル、友達にあげるなど、手放し方も色々あります。この時点で、①区別 は完了!
次は使いやすくするために、区別した「お気に入りたち」を分けてあげます。
- 使う場所別に分ける・・・(例)お風呂後バスルームで着替えをしている場合(タオル・下着・パジャマ)をバスルームに置いておくと使いやすい
- 使用頻度別に分ける・・・毎日頻繁に使うもの、年に数回しか使わないものなどで分ける
- 一緒に使うものでまとめる・・・お化粧台(メイク道具・ドライヤー・ヘアスプレー・香水など)、手紙セット(封筒・便箋・印鑑・切手など)、掃除道具(雑巾・モップ・洗剤・クリーナーなど)
- 同じ種類・・・調味料類、ペン類、スプーン・鍋類・スカート・ジーンズなど
分ける際のポイントは、どこに置いたら使いやすいか?を考えること。これで、②使いやすく分ける が完了!
そして、最後に収納してあげます。収納のポイントは、あくまでも「使いやすく」・「取り出しやすく」「80%収納がベスト」。詰め込むため・モノの多さを隠すための収納ではありません。そして、収納の際は右の写真のように四角く区切ってあげるとよいでしょう。
また収納は、80%収納がベストです。どうしてなのか?例えば、冷蔵庫や冷凍庫がパンパンだとします。100%のモノが入っていたら、買い物や急にもらい物をした時にもう入れる場所がありませんよね。クローゼットや押入れも同様です。80%収納にしておくことで急に新しいモノが入ってきた時に一時的に収納することができます。
これが収納の手順です。この手順でお片付けをすれば、お気に入りのモノの中で囲まれながら生活ができます。お気に入りのモノに囲まれながらの生活は、毎日気分がいいもの。友達だって家に呼びたくなる。次第に心にも余裕ができて、人にも優しくなれる。内面も素敵に、そして、幸せな運も招くようになるのです。
かたや使っていないものは家の中で「滞留」されているモノです。「滞留」とは、物事が上手く進まず停滞すること。自分の人生までそうなるんじゃないかとさえ思ってきてしまいますよね。人生のかなりの時間を過ごす自分の家。
今よりも、自分自身に、家族に、愛情をもって「お部屋作り」してみませんか?