第2回: とっておきの収納スペース

  第2回: とっておきの収納スペース
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守ってくれる部屋であるために

第2回: とっておきの収納スペース

守ってくれる部屋であるために

体の疲れも心の疲れも回復できるような、安心してくつろげる部屋であるために、避けて通ることのできない整理と収納について考えてみましょう。

「ほだし」を捨てよう!

そうじや整理の本がベストセラーにランクインすることがよくあります。それだけみんな物があふれて困っているということ。部屋に収まる量以上の物があれば片づかないのはわかっていても、物を減らすのは至難の業。まだ使える、そのうち使うかもしれない、とつい捨てるのを先延ばしにしてしまいます。その物は本当に必要でしょうか? よく使う物はもちろん必要ですし、あまり使わなくても自分の目標や希望につながる物、大切な思い出の品のように自分との「きずな」を感じる物も必要でしょう。

とっておきの収納スペース01ところで、「絆」はふつう「きずな」と読みますが、「ほだし」とも読みます。「きずな」なら大切なつながりですが、「ほだし」と読むと自分をしばる足かせになってしまいます。必要ないけれどなかなか捨てられない物は「ほだし」です。「ほだし」ばかりの部屋では、足をひっぱられて前に進めない気分になってしまいます。「これは自分にとって「きずな」?それとも「ほだし」?」と考えてみましょう。「ほだし」をひとつ処分するごとに、足かせから解放されて自由になる、と想像すると、面倒な処分も自分を楽にするための時間になります。

心のゆとりのための収納スペース

さて、部屋の中の「ほだし」を処分したのにまだ片づかない、ということがあるかもしれません。もともとの収納スペースが小さすぎる、今あるスペース以上に必要な物があるなら、収納スペースを増やす必要があります。押し入れの中に棚を入れる、カラーボックスを増やす、こだわりの整理棚を探してみる……必要な収納スペースを計算して、どう増やすかライフスタイルに合わせて検討しましょう。

そして収納スペースは、いざという時のために余裕をもっておきたいもの。前回、部屋の中で「ここだけは散らかさない!」という“不可侵スペース”を紹介しましたが、これに加えて、急いで片づけなければいけなくなった時のために非常用収納スペースがあれば心強くなります。引き出しをひとつガラガラにしておく、クローゼットのすみをあけておく、何でも良いので余裕をもっておけば、突然お客さんが来た時、気分を変えて何かを始める時にさっと片づけることができます。

ただ、これはあくまで非常用のスペースにしておきましょう。適当に全部放り込んだらずっとそのままになってしまった、ということもよくある話。「これがあれば心の余裕がもてる」というスペースですから、ぜいたくでもなるべく使わずにもとの場所にしまうようにしたいものです。

心の充電のための収納スペース

とっておきの収納スペース02疲れた時、参ってしまった時、これを見るとほっとくつろげる、明るい気分になれる物は何でしょう?大好きな本や漫画、秘蔵のお酒やお菓子、アロマキャンドルや雑貨など、人によって違うでしょう。こうしたお助けグッズや宝物のような物のための収納スペースを作るのは、楽しいもの。「見せる」収納も大いにアリです。リラックスできる物はベッド回りやリビングなどくつろぐスペースに、前向きになれる物は玄関や机回りなど気合いを入れる場所の近くに目に入りやすくまとめて、折に触れパワーを補充してみましょう。