第3回: 家具を選ぶ前に

  第3回: 家具を選ぶ前に
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守ってくれる部屋であるために

第3回: 家具を選ぶ前に

守ってくれる部屋であるために

部屋を整える際に重要な家具のコーディネート。お気に入りの家具に囲まれて過ごすために、じっくりと選びたいものですね。

足し算で整える

明るい雰囲気のナチュラルスタイル、洗練されたシンプルスタイルや北欧モダンなど様々なモダンスタイル、親しみやすいカントリースタイルにくつろげるアジアンスタイル、高級感あふれるヨーロピアンスタイル……。家具のスタイルは時代や地域によってさまざまに分類され、一口に「○○スタイル」と言ってもその中でさらに細かく分かれたり、いくつかのスタイルが混ざったりと複雑です。それぞれに魅力があり、家具を選ぶ時には迷ってしまいますが、ある程度好みのスタイル、色合いをいくつか絞っておけば、まとめやすくなります。

一つのスタイルでコーディネートされた部屋は素敵ですが、実際には子供時代から使っていた家具や祖父母から譲り受けた家具など、色々なスタイルが混在することが多いもの。スタイルが二つ三つ混在しても、形や色合いのバランスをとって配置すれば、自分だけの居心地のいい部屋をつくることができます。好みのスタイルや色合いの中から、手もちの家具と相性のいいものを選んでみましょう。

基本的に、足し算は引き算より簡単です。迷ったら、後から足せるようなシンプルな形にしておけば、カバーなどで色や雰囲気を変え、装飾を足していくこともできます。

楽しくお手入れできるか

さて、ここで実際に家具を選ぶ前に注意したいのが「無理なくお手入れしている姿を想像できるか」です。

家具を選ぶ前に01掃除が好きで、家具のお手入れもこまめにする人なら、どんなデザインの家具でも困らないでしょう。でも、忙しい人や掃除が苦手な人の場合は、自分がその家具を楽しくお手入れしている姿が想像できるようなデザインを選ぶことも大切です。たとえば忙しくてしばらく掃除ができず、家具の上にほこりが積もってしまったところを想像してみます。まんべんなく積もるほこりは、時間がたつと掃除機では吸い取りにくくなることもあります。家具に細かい凹凸や装飾が多いと、お手入れはその分大変。華麗なヨーロピアンスタイルだけではなく、シンプルなスタイルでも、デザインによっては意外な凹凸があったりしますから、一度「掃除」という観点からじっくり見てみましょう。アジアンスタイルなどによくある籐細工も、隙間にほこりがたまってしまうと取りにくいので、置く場所やお手入れ方法に気をつけたいもの。

同じスタイルでも、デザインが少し違うだけでお手入れのしやすさが変わります。素材・形・大きさ・色などの他に、お手入れのしやすさも加えて検討すると、生活スタイルに合った家具を選びやすくなります。

心身ともにくつろぐために

特にお手入れに注意したい家具はベッド。布が多い上に毎日使うベッド回りは、どうしてもほこりが多くなります。住空間のほこり、つまりハウスダストにはカビやダニの死骸なども含まれていますから、アレルギー体質の人はもちろん、誰でもあまり吸い込まないようにしたいもの。ベッドヘッドやベッドの下は、気づかないうちにすぐにほこりがたまってしまいます。デザインや置き場所を検討する時には、細かい部分をどう掃除するかも考えてみましょう。また、湿気がこもりやすい部屋の場合は、同様に選ぶ前にカビ対策もじっくり考えておきたいもの。お気に入りのデザインや色合いはもちろん、後々の「お手入れ」も検討しながら、心身ともに安心してくつろげる家具を選んでみてはいかがでしょうか。