気品あふれるバルセロナチェア

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気品あふれるバルセロナチェア

気品あふれる『バルセロナチェア』はデザイナーズ家具の中でも特に人気のあるソファのひとつです。今から1世紀近くも前の1929年に初期オリジナルが製作されたソファですが、現代においてもモダンなフォルムとその機能性には時代を超越したモダニズムを感じる作品になっていることに感嘆さえ覚えます。

気品あふれるバルセロナチェア1929年のバルセロナ万博の際にドイツ館に訪れるスペイン国王を迎えるための椅子として、ドイツの建築家の巨匠『ミース・ファン・デル・ローエ』がパビリオンのドイツ館と共に設計したものです。このチェアはエジプト王家の折りたたみ椅子やローマ帝国の折りたたみ式踏み台をリデザイン(再設計)したものと言われており、古代の力の象徴であった「ハサミ」をモチーフにしたX脚を持ち、本革にキルティングを施し高級感漂う美しさも兼ね備えたまさに国王のためのソファです。 その後、初期オリジナルではボルトで固定されていたフレームを製造技術の発展と素材の進歩から1950年にスチール鋼を使用した現在の形のバルセロナチェアにリデザインし直しています。1930年代〜1950年代まではアメリカとヨーロッパのみの限定生産でしたが、1965年にはアメリカのノール社が意匠権(独占的に製造・販売する権利)を持ち世界に向けて販売し、人気を博した逸品です。その後、意匠権が切れた後は様々な企業からリプロダクト(再製品・復刻版)され今日に至っています。 ゆるやかな曲線のフォルムでありながらシャープでスタイリッシュなデザインのバルセロナチェア。最高級トップスキンレザーの本革がその格調を高めてくれています。シンプルモダンな空間に洗練された都会的モダニズムと高級感をも与えてくれる一脚です。
気品あふれるバルセロナチェア

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