室内でも熱中症になるって本当?原因・症状・対策を徹底解説!
夏が近づくと怖いのが熱中症です。熱中症について、「屋外で強い日差しを浴びたために起こる」とのイメージを持っていませんか?しかし実は、外出時だけでなく、室内にいても熱中症にかかってしまうケースがあるんです。今回はなぜ室内で熱中症になってしまうのか、原因と対策について解説します。
目次
熱中症が起こるメカニズムと原因
そもそも熱中症はなぜ起こるのでしょう?熱中症になるメカニズムと起こり得る症状、熱中症かもしれないときの対処法について解説します。
熱中症になるメカニズム
周りの気温が高くなると、人の体温も上がります。すると汗をかいて水分を蒸発させ、体の熱を奪って体を冷やそうとします。
しかし日本の夏は高温多湿。湿度が高いと体からの汗がうまく蒸発されず、体温を調節できなくなります。
そのため熱が体内にこもってしまい、めまいや頭痛、ひどい時には意識障害やけいれんなどの症状を引き起こします。
この状態が熱中症です。熱中症になると、体内の水分量や塩分量がうまく調節できず、バランスが崩れてしまいます。
熱中症になる原因は?
熱中症は環境・年齢・体調などの要因により引き起こされます。詳しく解説します。
環境
気温が高い、湿度が高い、風がない、輻射熱があるなどの環境で、熱中症になりやすいとされます。これは一見屋外でのことに当てはまりそうですが、室内でも起こりえます。
例えば、お部屋が蒸し暑いのに、エアコンをつけずに過ごすと、熱中症になりやすいです。
年齢
<小さな子ども>
まだ体温調節機能が十分に発達していません。また大人よりも体温が高く、短時間で体温が上昇してしまいます。ベビーカーに乗せたときも、地面からの輻射熱や照り返しに要注意です。
<お年寄り>
周りの暑さやのどの渇きなどを感じにくく、熱中症になるリスクが高まります。
また高齢になると、体に脂肪が付きやすく体内の水分量が少なくなるため、同じ環境にいても若者よりもお年寄りの方が熱中症にかかりやすくなります。
体調
心臓疾患・糖尿病・高血圧症などの持病がある人も、熱中症になりやすいことがわかっています。ほかにも以下に挙げた人などは、熱中症にかかりやい為注意が必要です。
・ 屋外で作業する人
・ スポーツをする人
・ 運動部に入ったばかりの子ども
熱中症の症状
熱中症にかかるとどのような状態になるのでしょうか?以下の症状が出たら、熱中症かもしれません。その場合、一刻も早く対処する必要があります。
<軽度>
・ めまい、立ちくらみ
・ 手足のしびれ
・ 顔のほてり
・ 大量の発汗
・ 筋肉痛、筋肉の硬直
<中度>
・ 頭痛
・ 吐き気、嘔吐
・ 体のだるさ
<重度>
・ 意識障害
・ けいれん
・ 異常な高体温
・ 手足の運動障害
熱中症かもしれないときの対処法
熱中症と思われる症状が出たら、すばやい対処が重要です。まずは涼しい場所に移動して様子を見ましょう。衣服をゆるめ、体を冷やします。首筋や脇、太ももの付け根など、太い血管が通っているところをしっかり冷やすと濡れタオルや保冷剤などで効果的です。これらの対処をしつつ、症状の程度により応急処置をしていきます。
意識があり自力で水分を摂れる場合
十分に水分補給します。できれば塩分と糖分を含む飲み物を摂ると、体に必要な栄養分をすばやく補給できるのでおすすめです。
症状が回復してきたら、そのまま安静にして休息します。もしも症状が改善しなければ、医療機関を受診しましょう。
意識はあるが自力で水分が摂れない場合
自力で水分を摂れなければ、無理に飲ませようとしてはいけません。直ちに医療機関を受診しましょう。
重度の症状がある場合
意識がない、正しく受け答えができない、全身が痛むなど、重度の熱中症の症状が出ているなら、直ちに救急車を呼びましょう。救急車を待つ間に、体を冷やすなど応急処置をします。
熱中症の症状が治まったからといっても、油断してはいけません。あとからまた症状がぶり返すこともあります。不安があるなら、症状が軽いと思っても医療機関を受診しましょう。
室内でも熱中症が起こる原因
熱中症は屋外で起こるイメージですが、実は自宅で熱中症にかかるケースも非常に多く報告されています。室内で熱中症にかかってしまう主な原因として、室内では温度が高くても気づかないことが挙げられます。さらに、以下のことも室内での熱中症の原因になります。
・ エアコンを我慢する
・ 窓を開けても風通しが悪い
・ 浴室や洗面所など湿気がこもりやすい場所に長くいる
・ のどが渇くまで水分を補給しない
・ 夜寝るときに寝室を閉めきっている
・ 湿度が高い時でも扇風機しか使わない
「家にいるから大丈夫!」と油断せず、室内でも熱中症にかかるおそれがあることを知って、常に意識しておきましょう。
室内での熱中症を防ぐための対策
室内では屋外ほど熱中症に気を付けていない人もいたでしょう。しかし室内でも熱中症にかかるおそれがあることが分かりました。室内で熱中症にかからないよう、きちんと対策しましょう。
エアコンを適切に使う
室内でも常に温度と湿度に気を配りましょう。室温が28℃を超えていたら、無理せずエアコンを使ってください。
室温がそれほど高くなくても、湿度が高ければエアコンの除湿機能を使うなど、快適な環境に設定しましょう。
サーキュレーターや扇風機を併用すると、効率よく冷気を循環させられます。夜も室温が28℃、湿度が70%以下になるよう、必要ならエアコンを使いましょう。
小まめに水分補給する
人は汗をかいていなくても、少しずつ水分を失っていくもの。たとえ激しく体を動かしていなくても、夏はのどが渇いたと感じる前に水分を摂るよう心がけてください。
とくに在宅ワークや家事、勉強などで集中してしまうと、水分補給がおろそかになりがち。時間を決めて定期的に水分を摂ると効果的です。
たくさん汗をかいたら、経口補水液などでミネラルも補給しましょう。アルコールやカフェインには利尿作用があるため、逆効果です。
窓からの直射日光にも気を配る
窓からの日当たりがいいとお部屋が明るくなりますが、夏は要注意!窓からの日光も室温が上がる原因になります。とくに南向きや西向きの窓は強い光が差し込み、室温がどんどん上がってしまいます。
遮光カーテンやすだれなどを使って、できるだけ直射日光を防ぎましょう。緑のカーテンもいいですね。
生活リズムを整える
夏は暑さによる睡眠不足や食欲不振になりがちですが、これらが熱中症を引き起こすこともあります。できるだけ栄養バランスのいい食事を摂りましょう。暑いからとシャワーで済まさず、ゆっくり湯舟に浸かってリラックスしてください♪
夜も早めにベッドに入り、しっかり睡眠をとりましょう。寝る1時間ほど前に寝室のエアコンをONにしておくと、寝るころに適温になり、眠りにつきやすくなります。
暑い夏におすすめのアイテム
ここからはCovearthおすすめの商品をご紹介します。蒸し暑い夜も快適に眠れる寝具などをピックアップしてみました。
吸水性があるからいつでもさらさら 接触冷感敷きパッド
さらさらの肌触りとひんやりした感触の敷きパッドです。熱中症のおそれがある蒸し暑い夏の夜にも大活躍してくれますよ。ひんやりする秘密は、吸熱と放熱を繰り返す新素材。からだに触れていた部分がすぐに放熱でひんやりとするため、寝返りをするたびにひんやり感が持続してくれます。また、ご家庭の洗濯機で丸洗い可能ですので、清潔にお使いいただけるのもうれしいですね。
適切な温度と湿度を実現 洗える100%ウールの日本製ベッドパッド
こちらは素材に断熱性・放熱性・吸放湿性・消臭性を兼ね備えたウールを100%使用したベッドパッドです。夏は汗などの水分を吸収してさらっとした使い心地に。冬は温かい空気をキープしポカポカにしてくれます。こちらは表面に特殊加工をしているので、洗濯機で丸洗い可能。たっぷり汗をかく夏にも重宝するアイテムです。
選べる20カラー×54サイズ 防炎・1級遮光カーテン(幅100cm×2枚)
こちらは1級遮光のカーテンです。外からの直射日光もしっかりシャットアウトし、室温の上昇を防いでくれます。こちらは幅100cmタイプ。丈の長さは90~240cmまで18サイズありますので、お部屋の窓のサイズにぴったりの物を選んでいただけます。カラーは全部で20色。アイボリーやベージュなどナチュラルなものや、オレンジやラベンダーなど差し色になるもの、ワインレッドやミッドナイトブルーなどシックなものまでさまざま。
ウレタン入りの天然冷感で夏を涼しく過ごす バンブーラグ
リビングなどに敷くラグも、夏は冷感素材のものに替えて、涼しく快適に過ごしましょう♪こちらは日本の夏にぴったりの、竹を使ったラグです。竹には抗菌効果があり、雑菌が繁殖しにくいため、夏にぴったりの素材で小さな子どもにも安心。さらに強くてしなやかさがあり、耐久性に優れているなどの特徴もあります。座ったときに天然素材のひんやりした感触を感じられますよ。5mm厚のウレタンを中材に使用しているので、底付き感がなく快適な座り心地に。
安全な吸湿剤をたっぷり使用して作られた 湿度調整マット
夏マットレスや布団にこもった湿気も気になりますよね。こちらはマットレスなどの下に敷いて使えるマットです。寝ている間の汗など、湿気をぐんぐん吸い取ってくれます。防カビ・防ダニ効果や消臭効果があり、また有害物質も吸着してくれるので、安心してぐっすり寝られそうですね。吸湿量が増えると、センサーがブルーからピンクに変わってお知らせ。風通しの良い所に干しておけば、吸湿効果が復活します。汚れたら洗濯機で丸洗いできるのもポイントです。
熱中症対策をして暑い夏を乗り切ろう
熱中症は屋外だけでなく室内でも起こるもの。今回の記事を参考に、熱中症になりやすい環境や熱中症を防ぐ対策、もしものときの応急処置法など、しっかり確認しておきましょう。熱中症かもしれないと思ったら、放置せずに念のため医療機関を受診することをおすすめします。
参考URL:厚生労働省「熱中症を防ごう!」
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000029dal-att/2r98520000029dpz.pdf