第2話: 世界トップブランドの正体、それは「5000人が働く町工場」

HTL
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カヴァースメディア部

世界最大規模のソファメーカーであるHTLは現在、世界8拠点、5000人規模の工場でソファを生産。「HTLのソファを持っていることにステータスを感じる」という愛用者が世界中に存在している。HTLのソファ作りにおいて注目すべきは、ソファ作りにおけるすべての工程を自社内で行い、ほとんどすべてを手作業で担っているという点。世界中で年間1100万台を生産しているにもかかわらず、その工程がほぼすべて人の手によって行われていることに驚きを隠せない。

HTLのソファが世界中から愛される背景には、この「自社一貫生産」「手作業」という2つの軸が存在している。世界最大規模のソファメーカーでありながら、そのソファ作りはまるで町工場のそれと重なる。そこには、「ソファの質をとことん極めてやる」というHTLの覚悟が垣間見える。

「自社一貫生産」が生み出す最高品質のソファ

自社で一貫生産するメリットや強みは計り知れないほどあるが、まずは商品を全世界へ安定的に供給できるという利点がある。日々価格が変動するレザーを例に挙げると、レザーを外部から調達しているソファメーカーでは、商品の価格や生産量がレザーの価格や供給量によって変動してしまう。世界最大規模の販売台数を誇るHTLは、自社でレザー生産ができる上、その使用量も非常に多いため、高い品質をキープしながら驚くほどの低価格を実現できるのだ。これはレザーに限らず、ウレタンや他のソファ材料も同様に、ソファに必要な素材の価格変動に影響を受けることなく、製品を低価格で安定供給できるのだ。

「HTLはすぐに改良しますよ」

さらにメリットはもうひとつ。ユーザーの声を自社の製品開発にスピーディーに反映したり、新しい試みに素早くチャレンジできる点だ。例えば、「ウレタンの厚みや硬さを改良したい」「このソファの革はもう少し柔らかくしたい」という声が届いても、外部に生産を委託しているメーカーでは、製造方法や構造ラインを変えなくてはならず、時間やコストがかかり、即座に応えることはできない。世界52カ国からさまざまなフィードバックが届くHTLでは、素材の加工から自社で一貫して生産しているので、時代のニーズやユーザーのリクエストに柔軟かつ細やかに応じられる。時代に合ったソファが作れない環境は、HTLのスタンスに反するもの。そう考えると、自社一貫体制は必然によるソファ作りはHTLにとって必然なのかもしれない。

HTLのソファ作りに欠かせない要素は「手作業」

「機械化している工程はあったかな?木材の切断くらいじゃないかな」

全世界で年間1100万台を販売してるHTLの工場でのソファ作りは、「ほぼ全て手作り」。世界最大のグローバルブランドの正体は「5000人の手作業」。HTLでは当たり前のようだが、これには本当に驚いた。HTLほどのトップブランドであれば、ほとんどの工程を機械化することは不可能ではないだろう。しかし、HTLは確固たる信念のもと、手作業でのソファ作りを続けているのだ。

「機械だけでソファを作ろうとしても理想のソファは作れません」

例えば、レザーの切断。工場には高価な切断機械を持っているにも関わらず、それを使っていない。高価な機械の横で、人間が手でレザーを切っているのだ。レザーは厚みや傷、伸び方など部位によって状態が異なるもの。レザーの状態を見極めずに裁断を機械化すれば、ロスやコスト増につながる可能性が高まってしまう。レザーを切るのも人間なら、ミシンでレザーを縫うのも人間、レザーを張るのも人間。すべて熟練の職人がレザーの状態を丁寧に確かめながら、その手で一枚一枚レザーを切断して加工、縫製していくのだ。

グローバルなトップブランドでありながら、5000人規模の工場で、人の手で一つ一つ丁寧にソファを生産。そして、世界52カ国、年間1100万台を販売をして、毎日毎日そのフィードバックを受けながら、それを反映してすぐに改良。製品を改良する場合、その製造工程が機械化されていればいるほど、機械から変えてしまわなくてはならないため、時間もコストもかかってしまう。人の手作業の場合、改良はとてもスピーディー。フットワークも軽いため、どんどん改良し続けることができるのだ。よくよく考えれば、HTLの工場はとても恐ろしい。HTLの工場は、

「世界最大規模の販売数を誇る工場制手工業」

を行っている。他のメーカーがこれ以上の品質、これ以上の数でソファを生産することは難しいと思えてくる。

世界最大規模の“町工場”がつくる究極のソファ

世界最大規模のソファメーカーと聞けば、機械でソファを大量生産しているイメージがないだろうか。HTLは、最高品質のソファを作るために「自社一貫生産」を実現し、「手作業」を軸にソファの質を貪欲に極め続けている。例えるなら、世界52カ国でソファを販売し、世界一の販売数を誇っている町工場。ここまで質にこだわって作られるHTLのソファが、価格を抑えることだけを考えて作られたソファと比べられるはずがない。「一流」「本物」、そんなソファを傍におきたいなら、HTLのソファほどふさわしいソファはないのではないだろうか。

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