第4話:　海を愛する家族がHTLのソファとミニマルな空間で育む想像力

水は自由だ。グラスやカップ、フラワーベース、プールやタンクなどの入れ物、さらに温度などの物理的・科学的環境に合わせて姿・形まで自由に変えてしまう。この地球でいちばん多くの水をたたえる場所は、世界をつなぐ海。

今回想定するのは、どこまでも続く広い海に自由を見出した家族の開放的なリビング。眼下に海を見渡す空間にたっぷりとした風格で据えられるのはHTLのソファ。世界規模のソファメーカー・HTLのソファの中でも高い人気を誇る、グレーのファブリックタイプだ。2人掛けやカウチなどを組み合わせることができる、この自由なHTLのソファを中心に、海を愛する家族の自由で開放的なリビングをコーディネートしよう。

「わー！すごい！このお部屋、海と島がいっぱい見えるね」
「ねぇ、お兄ちゃん！あの島ってこの前遊んだところじゃない？」

海の近くにあるこの部屋に引っ越してきたのは、30代後半の夫婦と8歳男児、5歳女児の4人家族。HTLのソファは、内海の多島美を望むこのリビングに悠々と存在している。「心の豊かさは開放的でゆとりある暮らしが生む」という夫婦の考えを反映し、一部屋一用途をテーマにしているため、このリビングにあるのはくつろぎに必要なアイテムのみ。他の部屋もとことん整理してミニマルな暮らしを送っている。

そのためだろうか、HTLのソファに張られたファブリックの質の良さや美しい質感が際立っている。HTLのソファ越しの借景により奥行きを感じさせるリビング、初めて足を踏み入れた子どもたちは、入り組んだ岬を縫うように進む船の数を数えている。父親は子どもたちを呼んだ。

「雪見窓って言葉を知っているかい？和室でよく見る、部屋の低いところにある窓のことだよ。日本人は床に座る風習があるだろう、座っていても外の雪景色を楽しめるように設けた窓のことなんだ」
「この窓もそう？」
「このお部屋は高い場所にあるから、低い窓があると海がたくさん見えていいね。“海”見窓だ！」

夫がこの部屋に引っ越すと決めたのは、もともと持っていたHTLのソファとこの雪見窓の相性が良いはずと確信したから。リビング正面、HTLのソファの後ろに広がる窓は天井いっぱいの高さ。箱のような形の部屋なので、実際の天井高は低くなくても、窓のフレームが強調されることで、天井が低く見えてしまう。それを解消するのが雪見窓であり、比較的大型のHTLのソファ。視点や重心を下げることで少しでも天井を高く、開放的に見せたいと考えたのだ。なるほど、HTLのソファの脚を見てみると、ずっしりとした木製。悠然とした落ち着きを感じさせる。

「脚の太さや材質も重要なポイントなのよ」妻が続けた。
「サイドテーブルを見てごらん、ソファの脚の太さに合わせて、木製だしラインが太めでしょう。ソファの中央にリビングテーブルやローテーブルを置いちゃうと、さらにスペースが埋まって閉塞的になってしまう。重たい印象にならないように選んだんだから」

サイドテーブルの脇にはモスグリーンのパーソナルチェア。スタンダードなデザインのHTLのソファとは対照的に、細身の脚が特徴的だ。先のサイドテーブル選びでは脚の太さを合わせてコーディネートしたが、こちらは反対。形状やデザイン、テイストの違うものを合わせることで、空間のアクセントに活用。さらにラグを2枚使うことで、HTLのソファが囲むくつろぎのスペースとパーソナルスペースをゆるやかにゾーニングした。

HTLのソファには、パーソナルチェアと色を合わせたくすみグリーンと、モノトーンのシェブロンパターンのクッションが彩りを添える。ソファと組み合わせると一体感が高まるフロアライトには定番のブラックを選び、空間を引き締める。

「大人って、いろんなことを考えているんだね。でもね、僕は気づいていたんだよ。このクッションは島なんだ。ほら、窓から見える緑と同じ色！」
「じゃぁ、このラグが海ね。黄色い太陽がピ〜カピカ、白い水面はキ〜ラキラ」
娘の歌に笑いながら家族はHTLのソファに座った。刷毛目のような模様のラグのシャギー感が素足を心地よく受け止める。

モルタル風の床と天井に白く明るい壁、HTLのソファを中心にラグでまとめたスペースは、さながら洋上。

「こっちのラグは海に沈む満月！私は月のプリンセスよ」
「オットマンの小舟で宇宙に出発します！」

海を愛する家族が憩う自由で開放的な空間。HTLのソファを中心にここで育まれた想像力を、子どもたちはいかんなく発揮しているようだ。