【ブラックベッド×大人フェミニン】留学を経て洗練された20代女性の寝室づくり

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カヴァース建築部

今回ご紹介する脚付きマットレスベッドは、シンプルなフォルムとブラックカラー。「重厚感」「男性の寝室」そんな印象も与えるベッドです。それを今回、あえて女性の寝室に取り入れてみます。

テーマは「自立した女性のための大人フェミニンな寝室」。想定するのは、20代女性です。シンプルでマニッシュな脚付きマットレスベッドを、いかに女性らしく仕上げていけば良いでしょうか。色味や素材感に注目して、コーディネートしてみましょう。

ここは都内にある瀟洒なマンションの一室。新しくここに越してきたばかりの女性は、荷解きや家具のセッティングがひと段落したところです。

「大変だったけど、やっと終わりそう!今の私らしい寝室が完成したわ」

この女性が目指したのは、「大人フェミニンな寝室」。ベースはシンプル&マニッシュですが、どこか女性らしさを感じさせる上品なコーディネートです。

「かわいいものが大好きだったのに、4年ですっかり変わったな」。彼女は微笑みました。

20代の彼女は、もともとレースや花柄をメインにした、甘くフェミニンなインテリアが好きでした。以前は、自分の部屋を王道のフェミニンテイストで統一していたのです。

「かわいいだけのインテリアじゃ、物足りなくなっちゃったんだよね」

4年間のニューヨーク留学が、幼くナイーブなティーンエイジャーを、芯のある自立した女性に変えました。親元を離れ、慣れない英語を駆使しながら送った大学生活。国際色豊かな友人たちと笑ったり泣いたりする毎日は、彼女を大きく成長させたのです。現地で通った美術館で、アートの感性も磨いてきました。

今回ベッドには、シンプルなブレックフレームが印象的な脚付きマットレスベッドをチョイス。男性の部屋にも使える、マニッシュなデザインです。そこにフェミニンな要素を加えるため、シンプルなグレーのシーツ、ベージュやチェック柄のピローカバーを合わせました。ファブリックの素材感や色味で女性らしさを強調しています。

シンプルな脚付きブラックベッドにこだわりのファブリックで女性らしさをプラス

「今気になるのは断然、スタイリッシュなブラック!だけどそれだけじゃ単調だし、落ち着かない。やわらかい素材感をプラスして正解だったな」

さらにベッドの下には明るめの柄ラグを敷き、「ベッドが主役である」ことを印象付けました。ベッドの頭上には大きなアートを。モノトーンのアートを合わせることで、悪目立ちせず、ベッドを際立たせています。

ベッド横にはチェアを置いて、リラックスできる場所をつくりました。ベロア調のグレーチェアの下に円形ラグを敷き、ベッドスペースとチェアスペースをゆるく仕切っています。最近人気のゾーニング方法です。チェアの横には、大理石調の円形テーブルを合わせました。チェアの周辺をグレー×ブラックでカッコよくまとめつつ、ベロアや石目などの素材でフェミニンさを加えています。

真鍮やベロア、大理石などの素材感でより上質かつ女性らしく

女性はお気に入りのコーヒーカップを手に、ベッドに腰掛けました。視界に入るのは、真鍮製のシーリングライトやペンダントライト。「ブラックと真鍮の組み合わせは、やっぱり鉄板」と呟きながら、熱いコーヒーをすすります。

真鍮のアイテムは単なるゴールドとちがい、キラキラしすぎず温かみを加えてくれます。今回も重厚感のあるインテリアに、真鍮のアイテムが女性らしさを与えています。右の壁にも丸みのあるゴールドの変形ミラーを何枚も重ね、柔らかい雰囲気に仕上げました。

ライトはどれも照度を落としてニュアンスをプラス。窓の外に広がる夕暮れ時の落ち着いた雰囲気をさらに高めています。2連のスポットライトは、チェストの真上でなくあえて少しズラすのがポイント。

女性はベッドに横になり、やわらかいマットレスに体を預けました。「はー、疲れた!でもこのベッドで寝るの、楽しみだなぁ」。内定が決まっている外資系企業の入社式は、数日後。新しく始まる刺激的な毎日で疲れた体を、この寝室が癒してくれるでしょう。

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