【ノットシンプル・バットシンプル】50代男性がローレザーベッドでつくるシンプルモダン

インテリアだけでなく、さまざまなスタイルにおいて「シンプル＝おしゃれ」と考える方も多いのではないでしょうか。そもそもシンプルとは「単純、飾り気がなく簡素なさま」を指しますが、果たしてそれだけでおしゃれな空間ができるかと言えば、答えはノー。何もなければ良い、というわけではないのです。

今回は清潔感のあるホワイトカラーのローレザーベッドをピックアップ。飾り気のないデザインはまさにシンプルですが、ただ「何も施さない」わけではないこだわりが随所に光る美しい逸品です。都会にそびえるタワーマンションの一室で気ままなひとり暮らしを楽しむ50代男性の部屋を想定し、シンプルだけどシンプルじゃない洗練されたコーディネートを探ってみましょう。

「シンプルって意外に難しいんだなぁ。何も置かない、飾らなければ良いってわけじゃないし、無機質なアイテムだけでコーディネートすれば良いわけでもない。厳選して置かなければいけない分、何をレイアウトするべきか悩ましい…」

ここは都会の喧騒を見下ろすタワーマンションの一室。ファッション業界に身を置き、気ままなひとり暮らしを満喫する50代の男性が暮らす部屋のベッドルームです。「シンプル」というキーワードが好きな男性は、ホワイトのローレザーベッドの購入にあたり、シンプルでおしゃれな寝室作りに挑戦しています。

寝室は天井に壁、床とすべてが清潔感のあるホワイトで統一されていて、大きな窓のブラックフレームが広がる景色をスタイリッシュに切り取っています。窓からの景色を全卓に楽しめるよう、男性はローレザーベッドを部屋の中心に、窓に向けてレイアウトしました。

「いくらシンプルが好きでも、味気のない部屋は嫌だな。空間とローレザーベッドに選んだ『ホワイトという無彩色』を引き立てることから始めてみようか」

男性はメリハリのない、ただ白いだけにも見えてしまう空間の味付けにベッド周りのアイテムを選び始めました。寝室におけるコーディネートでは、主役であるローレザーベッドのヘッドボードを引き立てるのがポイント。メリハリをつくるのが重要です。男性はラグやナイトテーブルに色や淡いパターンを選び、ローレザーベッドのホワイトとの対比を演出。シンプルでも寂しい印象にならないよう、大きめのラグを敷き、華やかさもプラスしました。

合わせるナイトテーブルは合計3つ。すべて異なるデザインで変化をつけましたが、モノトーンの濃淡で選んだため、悪目立ちすることもありません。

「いいぞ、ただのモノトーン空間に淡い陰影が加わって、立体的に見えてきた！ただ、色のコーディネートだけではまだ『シンプル』のうち『単純』という側面しか表現できていないな。そうだ、次は他のアイテムで変化を加えてみよう」

男性はおしゃれな空間に欠かせないアートを手に、入口から見た時にバランスよく見える位置に配置。シンプルな部屋を好むなら、線のみで描かれたものを選べば、外の景色の雰囲気を邪魔することもありません。ベッドサイドにはミラーを置き、単調なホワイトの壁のアクセントに。外の景色が映り込むので、奥行きのあるおしゃれな雰囲気を醸し出してくれます。脚と肘掛けがシンプルなパーソナルチェアを置いているので、寛ぎながら外の景色を眺めるのも良いでしょう。色はグレーを選んで、シンプルな空間を壊さず程よく空間を引き締めています。

最後に加えるのは、照明と植物。ここで男性は2つの形状を加えました。ひとつは、壁をほのかに照らす程度のシンプルなデザインの照明。すっと伸びる直線的なデザインは、窓やミラーのフレームにリンクし、今回のコーディネートのベースにもなります。もうひとつの形状は、無機質な空間に唯一の有機的な形状として、植物をデコレーションして遊び心を。近くにあるナイトテーブルやアートなどの高さとバランスをとることも重要なポイントです。

「シンプルなコーディネートって、アイテムをただ少なくすればよいというわけではないんだな。主役をひとつに絞り、それを引き立てるアイテムをひとつ一つ厳選…身につけるファッションと同じだな」

自分の生業との共通点を見つけた様子の男性。シンプルだけど味気ないシンプルじゃない、洗練されたシンプルモダンの空間は、彼の仕事に新しい発想をもたらしてくれそうです。

★本日の主役ベッドはこちら★

無駄のないシンプルなデザインではありますが、レザーベッドは存在感抜群。背面まで美しく仕上げているので、コーディネートの幅も広がります。マットレスが接する部分はすのこ仕様になっており、1年を通して湿気を気にせずお休みいただけますよ。ボリューム感のあるヘッドボードは、上部に7段階のリクライニング機能付きです。