【フランスベッドのダークベッド×シックモダン】50代夫婦の自然を感じるインテリア

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カヴァース建築部

ダークカラーの直線的なベッドは、堂々として威厳が漂います。今回はフランスベッドの重厚なベッドを小上がりに置き、シックモダンな大人の寝室をコーディネートしてみましょう。想定するのは、アウトドア好きな50代の夫婦。木目の小上がりやモルタル、薪ストーブなどを組み合わせ、自然を身近に感じられる空間をつくります。

「おはよう」朝焼けが空を彩る頃、男性が目を覚ましました。「…おはよう。ずいぶん早いのね」眠そうな声で、隣で寝ていた女性がつぶやきます。

「今日は早起きして一緒にゴルフに行く約束だっただろ?」

「 そうだったわね。 今日のためにゴルフウェアも新調したんだった」

二人は50代の夫婦。 子どもが独立したタイミングで夫がアーリーリタイアを決め、二人の故郷に戻ってきました。 企業役員として働き詰めの毎日の中で「夫婦共通の趣味であるアウトドアを、思う存分楽しみたい」という気持ちが高まり、自然豊かなこの場所へのUターンを実現させました。

モノトーンでまとめたフランスベッドのダークなベッドと、木目の小上がりは相性抜群

目指したのは、円熟した大人の二人にふさわしい、落ち着きある空間。くつろぎを特に大切にしたい寝室には、薪ストーブを置きました。

重厚な高級感が漂う寝室の主役は、フランスベッドが手がけたダークカラーのベッド。貫禄を感じさせる佇まいで、存在感があります。そんなベッドの下の床を、小上がりにしてみました。小上がりは深みのある木目調。小上がりはモルタルの床面から45cmほどと、腰かけるのにちょうどいい高さに設計しました。小上がりは和の要素もありますが、今回のように直線的なベッドのデザインが、シックでモダンな雰囲気を高めています。

夫はスタンドライトの明かりをつけ、大きく伸びをしました。「この寝室は居心地が良くて、なかなか起きれないよな」

ソファスペースの床をモルタルに、薪ストーブと大きな窓でアウトドア要素をプラスした

スタンドライトもペンダントライトも、細身のデザインをセレクト。ブラックカラーが空間を引き締めています。 フランスベッドの直線的でダークなベッドに合わせ、周りをモノトーンでモダンにまとめました。ベッドカバーやピローをホワイトにしてアクセントに。ピローに施されたゴールドのデザインが、シックな空間に華やかさを加えています。ベッドの隣に大きなアートを飾り、ベッド周りに視線が向くよう工夫しました。

フランスベッドの直線的なベッドと対比させるよう、円形のサイドテーブルを横に配置。サイドテーブルには、クリアな花器に落ち着いた色合いの花を飾りました。モノトーン主体のベッド周りにちょっとした彩りを添えています。

「本当ね。パーソナルチェアを置いたから、くつろぎの空間としても使えるのがいいわよね」妻は、明るいグリーンでいっぱいの庭園に視線を向けました。

小上がりでリラックス感と独立性をアップし、特別なベッドスペースに

ホワイトのレザーチェアを選んだのは、妻でした。画家である彼女は、このチェアに座って庭園を眺め、作品のインスピレーションを高めます。小上がりの下はモルタルに。木目の温もりと無機質なモルタルのコントラストが見事なスタイリングです。大きな窓から外を見ていると、まるで屋外にいるような気分。薪ストーブの炎の揺らめきが、自然の息吹を感じさせます。

「さ、 そろそろ起きようか」 夫の声に頷いて、妻は名残惜しそうにベッドを後にしました。 ようやく叶った田舎暮らし。 釣りにハイキング、キャンプもいいな。夫は胸を躍らせています。二人の第二の人生は、始まったばかりです。