【ペット用ベッド×スキップフロアのあるリビング】60代夫婦と愛猫のおだやかな日々

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カヴァース建築部

自宅で過ごす時間が増えるのと比例して、ペット人気も高まっています。小さないのちと暮らす心豊かな毎日はかけがえのないもの。今回想定する部屋に暮らす60代夫婦のように、愛猫なしの暮らしは考えられないという方も多いことでしょう。

ペット用ベッドにはさまざまな種類・タイプがありますが、ここでは開放的な円形のオープン型をピックアップ。空間に占める大きさは小さいけれど、存在感のあるペット用ベッドをおしゃれにコーディネートする方法を探ります。

「お父さん、やっぱりスキップフロアを設けて良かったわね。最初は慣れなかったけれど、この巨大な窓の高さも手伝ってとても開放的」
「この窓はスゴいだろう。こんなに大きなもの、公共施設ぐらいでしか見たことがないって大工さんも言っていたよ。スキップフロアと合わせてこの家の自慢のひとつだね」

大きなガラス面からたっぷりと注ぐ陽光を体いっぱいに浴びて眠る猫と60代の夫婦。この家に暮らす主人公です。リタイアを機に建てた新築の家で、気ままな暮らしを楽しんでいます。猫が眠るペット用ベッドは、丸みが可愛らしい円形のシンプルなデザイン。警戒心の強い猫ですが、オープン型のベッドであるにも関わらずぐっすり眠っている様子から、夫婦との親密な関係性が伝わります。

ペット用ソファとファブリックソファそれぞれの場所でゆったりとくつろげる

ペット用ベッドの購入に当たり夫婦が考えたのは、この北欧ナチュラルな空間の雰囲気を損ねてしまわないかということ。そこで、ペット用ベッドを北欧ナチュラルなスタイルに馴染むよう振り幅の広いベージュのカラーに。午前中いっぱいはたくさんの日光が当たるリビングの中央をペット用ベッドのスペースにしてコーディネートすることに決めたのでした。

「この位置はぽかぽかと暖かくていいわね。きっとここならくつろげるはずよ」
「でも、ベージュの色がフローリングに馴染みすぎているね。少し柄を入れてワンクション置けるブラックをベースにしたラグを敷こう」

淡いカラーの長方形ラグの上にダークな円形ラグを重ねた自由なレイアウト。円形ラグのダークな色味が、無地柄のペット用ベッドをうまく引き立てています。ペット用ベッドを買う前まで、シンプルで直線的なデザインのアイテムが並んでいたリビングですが、ペット用ベッドとそれを引き立てるラグを組み合わせたことで、ラフで自由な印象が空間に加わりました。

北欧ナチュラルな空間によく馴染むベージュのペット用ベッド

さらに、円形のペット用ベッドに合わせて、丸いネストテーブルを中央に配置。ネストテーブルの天板にはホワイトとグレー、脚はブラックのものを選び、モノトーンの色味で空間を引き締めて。木をふんだんに使った内装と、木製フレームのファブリックソファがつくるナチュラルな空間に、自由な形と異素材でつくるメリハリが加わりました。ソファにはシェブロン柄のブランケットとグリーンのクッションを添えて、愛するペットと一緒に過ごすひとときもリラックスして楽しめそうです。

また、近年人気のスキップフロアへと続く階段は、オープンタイプで軽やかに。愛猫にとっては、キャットタワーのように楽しめそうです。スキップフロアは1人の時間を過ごしたり、愛猫が行き来するのを眺めたりと、ペットとの暮らしをより豊かにしてくれます。スキップフロアの下にはスチールシェルフを置いてこだわりのインテリアをデコレーション。シェルフの奥の壁を白いタイル張りにして、スタイリッシュにまとめました。

ペット用ベッドとソファを中心に素材感のあるアイテムでアクセントを

床と同じ木材を張ったスキップフロアの壁には、大きめなモノトーンのアートを、ナチュラル感をさらにアップさせ、彩りを添えるグリーンをレイアウト。こうして愛猫と暮らす北欧ナチュラルな空間が完成しました。

猫は体がすっぽりと入る場所を好む生き物。人間と共存する猫でなくても、自分専用のスペースがあれば、誰しも安心して過ごせることでしょう。また、ペット用ベッドを購入するなら、今回のコーディネートのように振り幅の広い色を選ぶのもポイントのひとつ。ペット用ベッドを移動させたり、模様替えや主の好みが変わっても長く愛着を持って使い続けられるものを選んで、空間に馴染ませたり、メリハリを加えたりして部屋づくりを楽しむことができます。

「窓から差し込む光の面積が小さくなってきたわ、そろそろお昼ね」
「おっ、やっとお目覚めだな」
ペット用ソファの横で、心地よい眠りから覚めた猫が、幸せそうに体を伸ばしています。

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