畳でもオシャレに変身！和室の良さを活かしたリビングづくり

畳の最大のメリットはクッション性が高く柔らいことです。フローリングだと冷たくて固いので寝転ぶと体に負担がかかりますが、畳はそのまま寝転んでも痛くありません。カーペットやラグを敷いていたとしても、やはり畳の柔らかさには敵いません。

お子様がいるご家庭は、子供が転んでも衝撃を吸収してくれるため、フローリングに比べてケガをしにくいので安心です。また、来客者が宿泊するときもそのまま直に布団を敷くことができますので、わざわざ場所を確保する手間も省けます。

リビングが和室だとソファを置かなくても寛げるメリットがあります。ソファを置かないことでスペースが広がり、開放感がでますので生活動線もゆったりと確保できます。

また、和室には押入れがある場合が多く、日用品など押入れに収納できれば収納棚を置く必要がなくなりますので、さらにスペースが広がります。

い草の香りは森林浴と同じ効果があり、沈静効果、リラックス効果があり、集中力が上がるともいわれています。さらには、脱臭効果や消臭効果もあります。

また、い草は天然のエアコンといわれており、湿気を吸収し、湿度が低いと水分を放出する性質があります。畳に空気が含まれているため熱伝導率が低く、断熱効果があるため夏の暑い日は涼しく、冬の寒い日は暖かく快適に過ごせます。

和室は家具やインテリアなど限られてしまうイメージですが、無垢材や編み素材など自然の要素がある家具との相性がとても良いです。和モダンによく取り入れられてる素材も、天然木などの無垢材が多いです。

ソファもそのひとつで、素材でテイストは異なりますが、ソファを置くだけでオシャレな和モダンテイストや北欧テイストを楽しめます。

畳は年数がた経つと、日焼けや酸化で変色してしまいます。劣化ではないものの、家具を移動したときに日焼けの跡がくっきり分かり、見た目にも良くありません。UV対応のレースカーテンや障子を活用して日焼け防止をすると良いでしょう。

また、畳は湿気を吸収しやすいので、日当たりが悪かったり、畳の隙間にゴミがあるとカビやダニが増殖する原因となります。こまめな換気や隙間のごみを掃除するなどの対策をしっかりしましょう。

畳は定期的なメンテナンスが必要です。目安としては、2～3年で裏返し、5年で張り替えを行う必要がありコストもかかります。

長持ちさせるためにもこまめな掃除や換気、可能であれば畳干しを行いましょう。

畳は柔らかい特性から家具の凹み跡がつきやすいというデメリットがあります。重たい家具や脚のある家具は凹み跡がつきやすいので、底がフラットで比較的軽量な家具を選びましょう。

凹み跡がついてしまった場合は、固く絞ったタオルをのせて、その上からアイロンをかけると元の状態に戻ることがあります。

畳は柔らかく滑りにくいのでペットにもやさしい素材ではありますが、走り回ったりするとひっかき傷がついてしまいますので、ペットがいるご家庭は注意が必要です。

また、畳は水分を吸収しやすいのでペットが舐めてしまうとカビやシミの原因にもなりかねません。ペットがいる、もしくはこれから飼う予定のあるご家庭は、水ぶきや水洗いができる専用の畳がおすすめです。

これは和室にかぎったことではないのですが、せっかくお気に入りのインテリアを選んでも、テイストがばらけてしまうとゴチャゴチャした印象になってしまいます。

まずはテイストを決めてから家具などのインテリアをそろえましょう。のちほどテイストの解説をしますので、そちらを参考にお気に入りのテイストを見つけてくださいね♪

和室のインテリアで最も迷うのが照明です。純和風すぎたり洋風すぎると周りのインテリアと合いません。和室のテイストによって異なりますが、天井と相性の良い素材を選ぶことが大切です。

温かみのある電球色は和室とも相性がよく、リラックス効果もありますのでさらにくつろげる空間になります。和紙はもちろんですが、無垢材などの自然素材を使ったシンプルなデザインを選ぶのがポイントです。

和室のコーディネートは色選びが重要です。お部屋のカラーコーディネートはベースカラー70％、メインカラー20％、アクセントカラー10％といされていて、バランスよく使うことでオシャレな和室になります。アースカラーやナチュラルカラーなどの淡い色は和のテイストになじみやすく、室内も明るい空間に仕上がります。

淡色ではありませんが、ダークブラウンも和のテイストと相性が良いので、テーブルなどに取り入れると和モダンテイストになりオシャレです。和室に合うグリーンやお花をアクセントとして飾るのもおすすめです。和室は特に畳の日焼け防止で日差しを和らげてしまいますので、全体的なカラーを明るくして暗い印象にならないように気をつけましょう。

和室は自然素材が多く使われているため、インテリアも自然素材を選ぶのがポイントです。無垢材は、ナチュラル、ホワイト、ブラウン、などベーシックなカラーが多く、和室に取り入れやすい素材です。

自然素材が多いと、お子さんにも優しく快適なリビングづくりには最適ですね。

畳は家具の重さで跡がつきやすいというデメリットがあります。脚がない家具や脚の細くないもの、極力底がフラットな家具を選ぶのがポイントです。

今ある家具が脚付きの場合は、家具の下にマットやラグを敷くと跡がつきにくくなりますよ。

ナチュラル素材が多い和室は、同じくナチュラル素材を用いた北欧インテリアがピッタリ！天然木を使用した家具は和室をオシャレな北欧風に仕上げてくれます。

ソファをナチュラルカラーにした場合は、クッションをカラフルにして差し色にするとオシャレな北欧テイストになります。ベースカラーが淡色で薄い場合は、ソファをカラフルにして差し色にするのもおすすめです。

ファブリックと無垢材を使った組み合わせがベーシックな北欧テイストですが、レザーなどの固い印象の素材も無垢材とのデザインなら和らぎます。

家具やインテリアにブラウンやブラックのダークカラーを取り入れると、シックなモダンテイストに。存在感が強いダークカラーが多くなると、重たく暗い雰囲気になりますのでシンプルに置くのがポイントです。

背の高い家具は圧迫感がでますので、ダークカラーは特に背の低い家具でそろえましょう。

和室とグリーンはとても相性がよくインテリアにぜひ取り入れたいアイテムです。家具やファブリックでグリーンを演出してもよいですが、観葉植物など小物インテリアにグリーンを取り入れるとナチュラルテイストに仕上がります。

グリーンを置けば差し色のアクセントにもなりますし、癒し効果でリラックスできます。

近年は古民家カフェが人気なのもあり、和室のコーディネートにも取り入れられるようになってきました。ひとことで古民家カフェ風といってもテイストが様々ですが、アンティークなどのレトロなインテリアを取り入れると古民家のような懐かしい雰囲気を演出できます。

ちゃぶ台にカラフルなクッションの組み合わせなど、レトロに新しい要素を加えるだけでオシャレな古民家カフェ風になります。カーテンやクッションなどのファブリックに、幾何学柄やボタニカルな植物柄を選ぶと印象が変わるので、お気に入りの組み合わせを見つけるのも楽しいですね。