シャビーな家具ってなに?今さら聞けないインテリアのギモンを解決!

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カヴァース編集部

インテリアやファッションでもよく目にする「シャビー」。「以前から気になっていたけど、シャビーってどんなインテリアスタイルなの?」など気になったことはありませんか?この記事ではインテリアの「シャビー」について詳しく解説していきます。インテリアにシャビーな雰囲気を取り入れる際に、ぜひ参考にしてみてください♪

シャビ―とは何?

インテリアスタイルの「シャビ―」とはどういう意味で、どういうスタイルなのでしょうか。そして、どんな歴史があり、アンティークとの違いはあるのかを、詳しく解説していきます。

よく聞くシャビーとは

インテリアスタイルを形容する「シャビ―(Shabby)」は、英語のシャビ―(古めかしい、みすぼらしい)という意味合いではありません。「シャビーシック(Syabby chic)」という言葉のことで、「シック(chic)」はフランス語で「上品な、あか抜けた」という意味です。

なのでシャビーシックとは、「使い込まれた経年変化の中に、上品な味わい深い雰囲気がある」というインテリアスタイルのことなのです。

シャビーシックの歴史

1989年、イギリス人のレイチェル・アシュウェル氏が、アメリカ・カリフォルニア州のサンタモニカで、ライフスタイルショップ「SHABBY CHIC」をオープンしたことがはじまりです。

ここではその歴史をご紹介します。

はじめたきっかけ

レイチェルが、ライフスタイルショップ「SHABBY CHIC」を立ち上げたきっかけとなった出来事は、彼女の離婚にあったようです。イギリスで結婚後、アメリカに渡って程なく離婚した彼女。シングルマザーとして昼間の仕事にプラスして、もともと好きだったアンティークを「蚤(のみ)の市」などで安く仕入れ、修理やペイントを施し、ガレージセールで販売していたそうです。

本来のシャビーシックとは

当時レイチェルは素人であり、プロのような修理やペイントはできませんでした。ですが、素人ならではの修理とペイントが「味」となって、人々を惹きつけたようです。これが、レイチェルが提唱する本来の「シャビーシックスタイル」なのでしょう。イギリス人の彼女の中には、アンティークを大事に受け継ぐ文化や伝統があり、塗装を塗り直したりしながら、古く受け継いできた家具などを愛し使い続ける精神があったことでしょう。シャビーシックインテリアの良さの表れですね。

日本でのシャビーシック

ライフスタイルショップ「SHABBY CHIC」の店舗は、サンタモニカ、ニューヨーク、ロンドン、サンフランシスコ、テキサスに続き、日本では世界で第6号店目となる東京・千駄ヶ谷に旗艦店を2014年8月にオープンします。翌年2015年8月には京都・河原町に日本で2号店目をオープン。しかし、現在は2店舗とも日本から撤退しています。ショップは日本から撤退したのですが、シャビーシックファンは多くいるようです。そして今も、インテリアに多く取り入れられたり、参考にされ愛されています

シャビ―とアンティークの違い

シャビーシックとは、女性らしさ、上品さ、落ち着きがあり、古いものをただ楽しむだけではないプラスアルファの概念があります。「シャビ―」も「アンティーク」も「古びた雰囲気を持っている家具や調度品」をイメージしますが、実は大きな違いがあります。

「シャビー」はあくまで「白を基調としたアンティーク調のインテリアスタイル」であり、「アンティーク」は「100年以上経過している歴史的価値のある骨董品・古美術品」のことなのです。

シャビーシックの特徴

シャビーシックの歴史や、アンティークとの違いが分かったところで、ここではシャビーシックの特徴を解説していきます。

白が基調

シャビーシックは、ピュアホワイトを基調としたインテリアです。明るい色でまとめるので、お部屋を狭く感じさせないのが特徴

また、クリーム色もさわやかで落ち着きのある色なので、お部屋のメインカラーとして◎。

合わせるカラーの特徴

シャビーシックのメインカラーである、ピュアホワイトやクリームなどに合わせるカラーは、ブラウン、グレー、ピンク、ブルーなどのペールトーン(白をベースに純色(ビビットな色)を少しだけ混ぜたような淡い色)や、ライトグレイッシュトーン(明度が高く彩度は低め。明るさがありながら、やや濁った渋いトーン。)がよいでしょう。

家具やファブリックの柄の特徴

木製家具は、白塗装など塗装の剥げたところが見られ、そのようなアイテムを使うことが多いです。ですが、安っぽいインテリアにならないように、風合いを大切にしましょう。素材から、優しさや優雅さを感じられるような仕上げを心がけると良いでしょう。

ファブリックは粗い織りで、シワ感のあるガーゼや、さらりとした風合いのリネン素材も◎。柄は、花柄やチェック柄がGOODです。

シャビーシックの素材の選び方

お部屋の家具をシャビーにしてみたいけれど、どういう素材が良いのか悩んでしまう方、必見です!ぜひ、参考にしてみてください♪

ざっくりした質感のアイテム

古びた中にも垢ぬけ感のあるシャビーシックインテリアには、ざっくりとした質感のものを選んでみましょう。ファブリックは天然素材のリネンやコットンが◎。木製家具も、つるんとした手触りのものではなく、水性ペイントやワックスで仕上げた、少しデコボコ感のあるものがおすすめです。

床は、シャビ―な味わいのあるヘリンボーン柄にしてみても、雰囲気が演出できるのでおすすめです。

カーテンや小物

ピュアホワイトが基調の床や壁などに合わせるカーテンや小物は、モーブ(薄くグレーがかった紫)や、モーブピンク(モーブに少しピンクを足したくすみピンク)がおすすめ♪  お花(造花など)も、オフホワイトなどで取り入れて、落ち着いた雰囲気に仕上げてみてください。

素材は、天然素材のファブリックが海外ではサスティナビリティ(リサイクルやリユース、プラスチック製品の使用を減らす)の観点から、ポリエステル製品より多く使われています。また天然素材は、静電気が発生しづらくホコリも付きにくいのが特徴です。

合わせたい柄とデザイン

ダマスク柄を取り入れるとエレガントさがUP♪ダマスク柄とは、シリアのダマスカス地方発祥の織物の柄のことで、植物、果物、花などが一つのモチーフで構成された、リピートデザインが特徴です。エキゾチックな雰囲気もありながら、上品で豪華な印象です。

デザインで合わせたいのが、フリルやリボンなどラブリーなものです♡これらは色使いで、ガーリーにも上品な雰囲気にもなるので、お部屋の雰囲気やお好みに合わせて楽しんでくださいね♪

自分でできるシャビー加工を解説!

ここでは、お手持ちの家具や建具に自分でできるDIYの方法として、シャビー加工の解説をしていきます。初心者さんは、手始めに100均でナチュラルな木製品(白木・無塗装)を購入して練習してみるのもよいでしょう。ぜひ、参考になさってみてくださいね♪

道具の準備

でははじめに、必要な道具をご紹介していきます。

・やすり、サンダー(木材の塗装やニスを剥がす。サンダーは電動工具)
・ノミ、キリ、金槌(かなづち)、ネジ、釘、ワイヤーブラシなど(木材を傷つける)
・ハケ(塗料を塗る)
・スポンジ(塗料を塗ったり、汚れを拭き取る)
・ウエス(汚れを拭き取ったり、塗料を拭き取る)
・ミルクペイント(ベース色。お好みの色でOK)
・アンティークメディウム(アンティークな風合いを出せる塗料)

以上は100均でも売っていたり、手に入りやすいものです。ご自宅にない物は、100均で揃えてはじめてみましょう♪

表面を整えてダメージ加工

自宅の木製家具や無塗装の木製品にシャビ―加工を施すには、どのような順番があるのかを、詳しく解説していきます。

どうぞ、参考になさってくださいね。

やすりやサンダーで塗装を剥がす

最初に、やすりやサンダーで、木材表面のニスや塗装を剥がします。ナチュラル材の家具でもニスが塗ってある場合があるので、やすりがけします。無塗装のものは、やすりがけはしなくても大丈夫です。

ダメージ加工

ダメージ加工とは、ノミや粗めのやすりで角を削ったり、金槌で叩いて傷をつけていくことです。ネジや釘のギザギザ部分を当てて金槌で叩いて傷をつけたり、キリで穴をあけて虫食い跡を表現したりします。ワイヤーブラシで擦れば表面のツルツル感が取れ、叩いて細かい傷を付けても◎。無塗装の木製品は、ダメージ加工の作業から入ってOKです。

どうして木材に傷を入れるの?

傷をつけることで使用感を出し、角を削り叩くことですり減った感じを出していきます。また、塗料も傷に深く入り込むので、塗装のみでシャビーシックを表すよりも、より味わい深いテイストに仕上げることができるのです。

塗装する

次に塗装です。塗装にも色の濃さや塗る順番があります

お好みの色でステキなシャビーシックインテリアになるように、参考にしてみてください。

ミルクペイントを塗る

はじめにベースの色を塗ります。お好みの色のミルクペイントを、塗料の用法に従って薄めて使います。塗り重ねる場合、一回目の塗装が完全に乾いてから重ね塗りをしましょう。均一に塗るよりざっくりと大胆に塗ると、アンティークさが出て◎。用法より薄く色を作っても、重ね塗りでより深みが出るので、おすすめです。

アンティークメディウムを塗る

ミルクペイントが乾いたら、アンティークメディウムを塗り、アンティークな風合いを出します。アンティークメディウムはくすんだ茶色で、ミルクペイントの上に塗ると「自然な汚し」を表現できます。アンティークメディウム以外にも、アンティークデザインメディウム、オールドウッドワックスという塗料もあるので、お好みのものを選んでご使用ください。

ムラを出す

ベースの色よりやや濃い目の色で、ムラ感を出します。塗料を付けたスポンジでポンポンとランダムに当てていきます。乾く前にウエスで拭き取りをすると、さらによいムラ感が出ます。エッジ部分に濃さが出ると、風合いがよくなります。

やすりをかける

塗料が完全に乾いてから、やすりをかけて仕上げます。濃く色のついたところの調整も、この時にできます。

やすりをかけて仕上げることで「塗りました」という感じがなくなるので、丁寧に仕上げてみてくださいね

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では、今さら聞けないシャビ―な家具とはどんな家具なのかを解説しました。インテリアで「シャビ―」とは「シャビーシック」を表し、「使い込まれた中にある上品さ」というものでした。主なカラーや合わせたいファブリックなどの特徴もまとめ、ホワイトやクリームが基本色でしたね。そして、シャビーシックというインテリアの分野を確立させた女性にも、スポットを当てました。彼女の人生経験からシャビーシックが生まれたのには、驚きでしたね。ぜひ、シックでエレガントなシャビーシックインテリアを、取り入れてみてください。

おすすめの商品

シャビーシックに憧れはあるけれど、まずはどのようなテイストなのかを確認してみたい方必見です!カヴァース選りすぐりのおすすめ商品5選をご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください♪

大小の引き出しが使いやすい フレンチローチェスト ホワイト 3段

シャビ―シックなホワイトカラーが魅力のローチェストです。かすれたアンティーク風の塗装と、自然な木目を活かしたナチュラルカラーの天板が、お部屋を大人可愛い雰囲気に仕上げてくれます。天板の上はディスプレイスぺースとして、お好みの雑貨や観葉植物などを飾るとよりおしゃれになりますよ♪

[182×300] 抗ウィルス・抗菌・防カビ機能付き 水拭きできるクッションフロア シャビーホワイト

こちらは、使い込まれた中にある美しい印象が、訪れたお客様の目を引くシャビーホワイトのクッションフロアです。ご家族の食卓はもちろん、お友達を招いてのホームパーティでも、クラシカルでエレガントな時間を演出します。抗菌、防カビ、抗ウイルスに加えて、防炎機能があるのも嬉しいポイントです!

使いやすい収納スペース 本棚付チェストベッド シャビーグレー(シングル)

白をベースに、少しだけグレーを混ぜた色味の明るいシャビーグレーが魅力の、本棚付きチェストベッドです。このベッド1台でクローゼット並みの収納が可能で、引き出し数は深型×1、浅型×4と大容量!ヘッドボードに隠されたスライド収納には、DVDやコミック本など収納可。反対側には、可動棚式の隙間収納も。ちょっとしたディスプレイも楽しめます♪

シャビーシックでアンティーク風なドレッサーセット

ウェザリング(風化して自然に汚れる)塗装により、昔から受け継がれ使われてきたようなシャビーシック感と、時を経た価値あるアンティーク感が相まった、愛らしいドレッサーです。立体的に施された彫刻は甘くなりすぎない上品さがあり、大人女子の毎日をステキに彩ります。また、引き出しにはカギが掛けられるので、あなたの大切な思い出の品物も、なくすことなく収納できます。カギは黄色みがかった茶色がブロンズを思わせ、リボンリースのようなキュートなデザインが魅力です。

味のある雰囲気 フレンチカントリー家具 チェスト&キャビネット

あたたかみを感じさせる素材感に、扉の溝加工(縦ライン)が、お部屋の印象を優しくする、フレンチカントリーテイストのチェストキャビネットです。淡いブルーの本体とホワイトカラーの天板を合わせたバイカラーに、グレイッシュな木目がシャビーシックテイストです。扉内は、高さ調節可能な可動棚が3枚。収納物に合わせてすっきりと活用できます。天板にはお好みの雑貨やフォトを飾って楽しむことも◎。下には便利な引出し収納付き。サイズは幅60.5cm、奥行40.5cm、高さ90.5cmとコンパクトで、一人暮らしの収納にちょうど良いサイズです。

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