第7回: 人は意外と単純、環境で錯覚を起こす

  第7回: 人は意外と単純、環境で錯覚を起こす
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自分の気持ちは環境次第

第7回: 人は意外と単純、環境で錯覚を起こす

自分の気持ちは環境次第

第7回は脳ということと空間の変化について紹介をしていきたいと思っています。人の脳は非常に優秀である、またどの動物よりも優れているというように考えられることがあります。しかしその一方で非常に単純であったり、ミスが多かったりすることもあります。そのようなことを考えていくと人間の脳はまだまだ完璧ではないということが言えるのではないでしょうか。

人は意外と単純、環境で錯覚を起こす01この脳の話と部屋の空間の話がどのように関わってくるかですが、ここでは視覚についてご紹介していきたいと思います。人は目で見ていくと、その見た傾向を脳に送っていきます。それによって情報を読み取ることになります。この目で見た情報が何なのか、どのようなものなのかを分析するのは脳であり、目はただ映ったものを伝えるだけの器官ということです。そのため見たものが正しいかどうかというのは脳に全て頼ることになります。よく考えてみますと、これは脳の判断が間違ってしまったとき、それと正すことができないということになります。それはいわゆる「誤り」や「錯覚」というものです。

部屋で環境を変えただけでもストレスの軽減につながるというのは、環境を変えたことで部屋の雰囲気が変わるということですが、それによって目で見た景色が変わり、新しい部屋だと錯覚することが大きく影響しています。当然錯覚しているということを自分で意識することはできませんし、自分の部屋じゃないと本当に考えることはないと思います。しかし一瞬でも錯覚を引き起こし新鮮な気持ちにしてくれることも確かなのです。意外とこの錯覚は、ストレス緩和に大きく影響していることもあります。部屋をきれいにしていく、コーディネートしていくと、今まで汚く部屋を使っていた人でも、定期的に掃除をしたり、きれいに保つことに前向きになっていくこともあります。

脳は、体において全ての司令塔とも言うことができるかもしれませんが、その指令塔は視覚情報や触覚情報など、目や手足などの力を借りなければ機能することができないため、脳単体であらゆる機能を網羅することはできません。脳は決して完璧な存在などではなく、家具一つ変えただけで錯覚を引き起こしてしまうような、早とちりをしてしまうような存在なのです。脳は不完璧という考え方は、ストレスを緩和させるという観点においては、非常に重要な考え方です。ストレスが溜まったなと感じたときには、部屋の模様替えやインテリアの買い替えなどで、雰囲気を変えてみると脳が錯覚を起こしてストレスケアに繋がるということです。