第2回: 色彩の効果 -あなたの今日の精神状態

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幸せをもたらす色彩心理学

第2回: 色彩の効果 -あなたの今日の精神状態

幸せをもたらす色彩心理学

今回は色彩心理学のコラム、第2回目です。前回は、色彩心理学の歴史について書きました。今日は、その心理学が私たちの日常生活にどのような影響を及ぼすかということについて具体的に書きたいと思います。

色彩の効果01さっそくですが、みなさんは、マクドナルドが好きですか?ファーストフードの代表選手であり、全世界共通のあのおいしいハンバーガー。聞くだけで、近くのマクドナルドへ走りたくなってしまいますね。もう一つ質問です。マクドナルドの看板の色は何色でしょうか? そう、答えは「赤」です。実はこれには色彩心理学に裏付けられた理由があるのです。なぜ、マクドナルドの看板は赤なのか?答えは「赤」は食欲を増進させる色だからです。また、食べ終わって、おなかがいっぱいになり、食欲が収まると、赤い色は食欲を増進させる色ですから、もう見たくなくなります。そうすると、無意識にお店を出たくなるのです。お店の回転を良くするのにも役立ちそうですよね。赤をマクドナルドやラーメン店でよく見かけるのはそういう理由があったのです。

また、かつては、病院では、手術を担当する医師、看護婦は白衣を着ていましたが、現在は緑色の手術着が着用されています。緑は神経を鎮める効果があるからです。
患者さんが落ち着いて手術を受け、少しでも精神的な不安を軽くするための工夫がここに見られます。

色彩の効果02「色」は「精神」と深く関係していることがわかってきたと思います。人は色を認識する時、見ている物に当たった光が反射して目に入り「あっこの色はピンクだ、赤だ」と認識するのです。この網膜が受けた刺激は大脳から視床下部へと伝わっていき、ホルモンを分泌する器官とか、交感神経といった人の精神状態を司る器官へ伝達され、それが私たちの精神に影響を与えるのです。

・・・ということは、みなさんが好きな色、みなさんが住んで心地いいなとか居心地が悪いなと感じる部屋の色は無意識のうちにみなさんの精神状態を反映しているということになります。精神状態だけではなく、その人の本質もわかってしまうとか。この研究は古くから進められていて、現在は概ねこんな結果が導き出されています。あなたの好きな色は以下にありますか?

青が好きな人

じっくり理性的に物事を考えて、行動を起こす慎重派。他人にいつも上品な印象を与えたいと思っていて、清潔感を意識しています。どんなことにも粘り強く当たりますが、少しプライドが高いという一面も持っています。
ちなみに青は世界で最も人気のある色です。

色彩の効果03赤が好きな人

どんなことにも挑戦したがる積極派の色。好奇心旺盛、天真爛漫な人はこの色を好む傾向にあるようです。でも、感情の起伏や時と場合によるギャップが大きかったりすることもあるようです。そのせいで時には周りの人を振り回してしまうことも。
企業のイメージカラーで最も多く使われているのがこの色です。

白が好きな人

白が好きな人は理念追及派です。卑怯、不正、不誠実を嫌いますそのためまっすぐに人にぶつかっていくことができる人です。完全主義的傾向が強く、それが時に、トラブルの原因になることもあるかもしれません。

緑が好きな人

この色が好きな人は、控えめで目立ちたがらず他人との関係を大切にし、友情や仕事関係を継続させることに気を配る傾向があります。仕事においても生活においても、どんなことにおいてもバランスを重視します。
安全や安心をイメージさせるので、非常口の目印などに使われる色です。

黒が好きな人

強さや力を見せることで、本当の自分の姿を覆い隠そうとする傾向があるとか。繊細な心の持ち主なのに、それを人に悟られることを嫌う人が多いようです。

茶色が好きな人

この色を好むのは安定やごく普通の生活を好む堅実な人。あまりにも現実とかけ離れた理想を追い求めることはせず、現実にあることをこつこつと確実に乗り越えて生活していく人です。健康の維持や貯金など現実的なことに取り組みます。

色彩の効果04ピンクが好きな人

ピンク色は若返りの色、恋愛の色とも言われていて、特に女性は身につけていると老化防止につながると言われています。この色が好きな人は穏やかで優しく、また細かいことに気がきく人です。また、あまえたがりで誰かに「守られたい」と強く思う傾向があります。
ちなみに、著者が最も好きな色がピンクです。恋愛成就をひそかに願っているその思いが前面に出ているのかもしれません。

黄色・オレンジが好きな人

この色は、ぱっと周りを明るくさせる色です。その色が好きな人は、明るくて社交的で楽天的な人が多いようです。あまり深いじっとりとした人間関係は望ます、浅く広く誰とでも気軽につきあいたいと思う傾向にあります。

灰色が好きな人

真面目で基本に忠実な人。自分よりも周りの人にスポットライトが当たることを望み、そのために自分が裏で支えようと頑張る人が多いようです。

どうでしょうか?色彩心理学に基づいた精神分析、あなたには当てはまったでしょうか?好きな色があっても、いつでもその色を身に着けている人って案外少ないと思います。その日の朝、その時の気分で着ていく服やカバンを選びますよね。それにもあなたの今日の状態が現わされていたりするのです。青を選べば、自分を癒したいと思っている。赤を選べば、何か行動を起こしたくてうずうずしている。 白を選べば、何かに集中したいと思っている。緑を選べば、休息を求めている。黒を選べば安心や安定を求めている。オレンジを選べば気分がとても良い。

いつも自分の身近にある色。自分の好きな色が、また自分の選んだ色が自分の精神状態を反映するなんて面白いですよね。これをみなさんが日々暮らしを営むインテリアにもぜひ利用してみてはいかがでしょうか。家は安らぎの場所。家はあなただけの大切な空間。喜びも、悲しみも、あたたかさも、楽しみもすべてが満ちているところ。「色」を上手にインテリアに取り入れることで、もっともっと充実した人生を歩むことができます。あなたが今求めているものはなんでしょうか?そしてそれを実現させるための一歩として自分の部屋を変えることから始めてみませんか?