第8回: 環境コントロールがストレスケアへの近道

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自分の気持ちは環境次第

第8回: 環境コントロールがストレスケアへの近道

自分の気持ちは環境次第

最後になるこの8回目では、環境のコントロールということについて紹介をしていきます。この環境を自分でコントロールすることができれば、普段自分が抱えているストレスを減らしていくことができるようになります。

環境コントロールがストレスケアへの近道01例えば人のいない空間を強制的に作ってしまうとストレス緩和に繋がります。満員電車の中の人を全て消すことができればそれだけ大きなストレス緩和に繋がることにもなりますよね。しかしこれを現実で実行することは不可能です。ストレス緩和につながる環境も実際コントロールできる要素は、一部分のみです。そのために人間は強制的にストレスのある場所へと足を運んでしまうのです。

環境の中でも自分の力で確実的にコントロールすることができるものの中に、自分の家や部屋があります。賃貸などになっていくと、全てをコントロールすることは難しくなりますが、それでも部屋の外の環境に比べれば大部分自分でコントロールすることができます。

この環境をコントロールできるということが、ストレスケアにおいては大きな効果を示してくれます。住居環境を変えていくと、その環境に合わせて自然と自分の行動も変っていきます。例えば、これからトイレに行こうと思ったときに、トイレまでの道のりの途中にキッチンがあるのと、ないのとでは、行動が変ってくることもあります。キッチンを見ると、ふと料理などに興味が湧いてしまい、トイレに行く回数が減ってしまうかもしれません。途中にキッチンがなかった場合にはそのように思うことはまずないでしょう。このような些細な違いでも、いろいろな環境の違いが重なってくると、非常に大きな違いになってきます。それを自覚していくと、自分の行動にあった部屋の環境を作っていくことができ、環境をコントロールするのと同時に自分の行動もコントロールできるようになってきます。

環境コントロールがストレスケアへの近02部屋のコーディネートをした瞬間のストレス緩和効果はあまり感じないかもしれません。劇的に部屋を変えたとしても、気持ちはあまり変らないこともあります。しかしその少しずつの変化がとても大切なことであり、小さな変化が積み重なっていだんだんと大きな効果になってきます。また、少しずつの変化を長期的に続けていくことがとても大切であり、精神的に大きな支えになってくれます。

第一回目からはじまって8回目になり、環境とストレス、そして自分の部屋が一番身近にコントロールできる場所ということを紹介してきました。社会的なストレスに対して自分ができることは僅かなものですが、自分の手の届く範囲から対処していくということが結果的に大きな社会のストレスに対する抵抗力を持っていくことになります。これは時間が経つにつれて大きな力となり、一方で手軽にできるという有効な方法です。まずは一番身近な自分の部屋から変えていってみてください、些細な変化でも大きな変化でも自分にあった方法、スタイルを見つけてみることが大切です。