快適な「おうち時間」を叶える家具選び
【連載】コロナ禍に立ち向かうインテリア業界の現在地
- 【第1回】 コロナ禍がインテリア業界にもたらした光と影
- 【第2回】 コロナ禍を追い風に躍進するオフィス家具メーカー
- 【第3回】 快適な「おうち時間」を叶える家具選び ←今回はココ
シリーズ最後となる本記事では「おうち時間」を充実させてくれる家具と、その選び方を解説する。
ソファを変えると暮らしが変わる
「おうち時間」が増えたことにより、住空間を充実させたいという人が増えているのは間違いない。では、家で過ごす時間を充実させるためには具体的にどうすれば良いだろうか。
まず、過ごす時間の長いリビングの家具や環境を見直してみるのはいかがだろう? リビングの主役であるソファを変えるだけで、ガラッと雰囲気が変わる。
くつろぎを重視したいなら、おすすめはカウチソファだ。カウチソファは、横になれるように設計されている。座るだけでなく、「疲れたらソファで昼寝」という贅沢な使い方ができるのだ。
カウチソファにはI字型とL字型があり、I字型は一般的なソファと同じ形だ。L字型は、I字型に足を伸ばせる部分をプラスしたもの。L字型はI字型に比べて場所を取るが、リラックスタイムを存分に満喫できる。
背が低いタイプのローソファやフロアソファも、家族で安らぐリビングにぴったりだ。背が低い分空間に圧迫感を与えず、お部屋を広く開放的に見せてくれる。
脚がついていないタイプのフロアソファなら、足を投げ出して座椅子感覚で使えるだろう。冬になれば、こたつと組み合わせて使う楽しみもある。
自分好みの体勢でくつろぎたい場合は、リクライニング機能に注目しよう。ソファの中には、背もたれやひじ掛けの角度を調節できるタイプがある。
調節できる角度は2、3段階から10段階以上と幅広い。背もたれを倒すとフルフラットの状態になるソファなら、ちょっとしたベッドのようにも使えて便利である。
収納付き家具で運動スペースを広く
コロナ流行期には、「外出せずに自宅で気軽に運動したい」と考える人も多いだろう。どうせなら、リビングに広々とした運動スペースを確保して、ゆったりとヨガや筋トレをしたいものだ。そんな時役立つのが、「1台2役」の省スペース家具である。
代表的なのは、本来の機能に収納機能をプラスした家具。リビングで使いやすいものとしては、収納付きのソファやスツール、テレビボード、リビングテーブルが挙げられる。
収納付きのソファやスツールは、座面下が収納スペースだ。仕切りがなく、比較的大きなものも入れられる。
収納スペースの広さにもよるが、こたつ布団などの季節ものやブランケット、ぬいぐるみなどをしまっておくのに便利である。
テレビボードも、収納力を期待できるアイテム。棚や引き出しがついているタイプだと、ゲーム機などをすっきり片づけられる。
テレビを囲む形で収納スペースがついているハイタイプなら、本や書類、小物などもしまえる大容量収納が可能だ。
リビングテーブルにも、ぜひ収納付きのものを選んでほしい。天板下に棚やテーブルがあると、リモコンや雑誌、文房具など、散らかりがちなものをサッとしまっておける。
何気ない機能だが、使ってみると想像以上に重宝するものだ。そのため、購入後に「棚のあるテーブルにすればよかった」と後悔の声が上がることも多い。
ソファダイニングも省スペースにおすすめ
ソファダイニングも、省スペースに役立つ家具だ。ソファダイニングとは、リビングダイニングの「ソファ」と「ダイニングテーブル」を組み合わせたスタイルのこと。食事をとるのもくつろぐのも、ソファダイニングならどちらも可能だ。そして何より、ソファとダイニングセットの両方を置く必要がなく、コンパクトに収まるのだ。場所を取りがちなソファを兼用することで、かなりの省スペースになる。
そして、ソファダイニングスタイルで使われるのが「ダイニングソファ」だ。一般的なソファよりも奥行きが狭く、座面が硬めに作られていることが多い。これは、食事をするのに適した設計である。セットになっているテーブルも、一般的なダイニングテーブルよりも低め。こちらも、ソファに座った時使いやすい設計だ。
ソファダイニングを取り入れ、1台2役の家具を活用すれば、リビングに余白が生まれる。その空いたスペースで、運動や趣味などをゆったり楽しんではいかがだろうか?広々としたリビングなら、長くなりがちなおうち時間がもっと充実したものになるだろう。
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