家具の持つ「意味」を伝えて豊かな暮らしをサポート

家具には、必ず作り手がいる。その職人が、どんな想いで、どんな技術を駆使して、どんな風にその家具を作ったのか。家具が持つそんな「意味」をお客様にお伝えすることも、カヴァースの使命だ。今回は、弊社が家具の背景に注目する理由をご紹介する。

家具に込められた想いや意味を届ける

ボタンひとつで物が購入できる、非常に便利な時代だ。裏返すと、効率を追求するがゆえに、面倒なことは削ぎ落とす世の中でもある。弊社では、インターネットを通じて家具を販売している。しかし私たちは、ただインターネット上で家具を販売するだけでなく、その家具に込められた想いや意味、ものづくりの真髄を理解し、そうした背景や価値をわかりやすくお伝えして、お客様に末永く寄り添える家具を提案したいと思っているのだ。

また、家具には機能と意味があると私たちは考えている。意味とは「ブランド力」と言い換えると分かりやすいだろうか。例えば、同じ機能・性能を持った車があるとしよう。片方は国産大衆車、もう一方はヨーロッパからの輸入車だが、輸入車が国産車よりも大幅に高額だとしても買う人はいると思う。その理由は、その車の持つ「意味＝ブランド力」を感じているからだ。

これは、家具に関しても言えることだと考えている。現在家具業界では、家具の機能が飽和して、意味でしか差別化できない。逆に言えば、家具の持つ意味がお客様にしっかり伝わっていれば、高くても買っていただけるということだ。企業ビジョンや想いに始まり、綿密な商品企画や選りすぐられた原材料、生産プロセスに詰まった職人のこだわりまで。こういった過程を伝えなければ、機能的な商品比較がなされ、安い方が選ばれてしまう。

そのため私たちは、生産プロセスを含む家具の背景や意味をお客様にしっかり伝えることで、より良い選択をしていただけるよう努力している。これが「価格で勝負しない」ということだ。そのために通販サイトを自社で運営し、優れた商品を揃えていることをお客様に認識していただく。「家具の背景や意味を踏まえた上で、購入していただきたい」というのが私たちの願いなのだ。

作り手の想いが込められた家具が、豊かな暮らしを作る

家具の世界では、大量生産が主流だ。ただ、お客様の姿を想像しながら、人の手で一つ一つ丁寧に作られる家具もある。材料や生産工程にこだわり、古くから磨き続けられた技術で生産された家具や、多くの失敗を繰り返して生み出された家具も存在する。

作り手は家具という「もの」ではなく、購入者の「暮らし」を作っているのだ。しかしその想いやプロセス、技術は、最終的に完成した商品からうかがい知るのは難しい。その家具の「物語」を、まずは私たちが目で見て、耳で聞いて、頭で理解して、そして作り手以上の熱意でお客様に伝えることが使命だと思っている。

良いものに出会う喜び、素材を知って選ぶ喜び、実際に届いたときの喜び、そして、長い人生を共に暮らしていく喜び。私たちはそういった「お買い物の本質」「家具の本質」を楽しんでいただきたいと考えている。

心地よい暮らしを叶える、お気に入りの家具との出会いの場

弊社で扱っている家具は、それぞれのメーカーがユーザーのことを考えて開発し、素材を厳選し、独自の技術を駆使して作り上げたものばかりだ。私たちはそんな熱意のこもった家具の価値を一人でも多くの方にお伝えし、「このブランドだから買いたい」「素材が素晴らしいから選ぶ」と納得できる一点に出会っていただきたいと心から願っており、その手助けになるためにはどんなことも厭わない。

私たちは、「居心地の良い空間づくりのお手伝いをしたい」という思いから、作り手の磨かれた技術や生産工程、家具に込められた想いや物語を、誠実にお客様にお伝えする。最高に心地よい空間を作るために、自分ではその価値に気づかなかったような、魅力的な家具やインテリアと出会える場を提供したいと思っている。

家具が持つ価値や意味を知り、豊かな暮らしを追求する

「良いものを長く使う」、よく耳にする言葉だ。では、長く使えるものとは、物理的に頑丈な素材や丈夫な構造のことを言うのだろうか。「長く使う」とは「長く愛する」こと。目にするたびに心が躍る。使い込むほどに味わい深くなり、愛着がわく。人生を共にするのはそんな家具だ。

その家具の”意味”を購入するから、より大切に使い、お手入れをしたくなる。ものの”価値”や”意味”を知ると、長く一緒に暮らしたくなるものだ。家具を愛することで空間を愛することができ、暮らしがより豊かで鮮やかなものになる。

愛する家具と長く暮らすことによって、その家具を使うあなただけの”意味”も生まれてくるだろう。それは購入した時に感じた“意味”と同じものなのか、はたまた時が経つにつれ当初の“意味”とは異なってくるのか…。それは、あなたと家具だけの「物語」だ。ふとその“意味” について考えてみるのも、暮らしの楽しみになるのではないだろうか。