自宅でフリーランスとして働く洋二は、必要な時以外は極力外出せず、所謂ひきこもりに近い生活を続けていた。そんな洋二が、部屋の中での生活を楽しく快適なものに変えていく物語。
「ふあぁ、昼か…。そろそろ起きるかな。」 洋二は、いわゆるフリーランスとして自宅で仕事を行なっている。そのため、私生活と仕事の区切りはあまりなく、仕事が忙しくなれば仕事を、そうでなければテレビを見たり、本を読んだり、webサイトを見た・・・(続きを読む)
部屋が散らかっていたり、リビングやダイニングなどの場所ごとの区切りがなく雑然としていると、どこか気持ちも乱れてくる。洋二の部屋は特にその傾向が強かった。というのも、フリーランスとしての仕事のため、一日の生活リズムは自由に設定でき、自分の部屋・・・(続きを読む)
「んー、なんか気が散るなぁ。」 洋二は、自宅でフリーランスとしての仕事をしていた。そのため作業のペースは、自分自身のやる気や体調などに依存し、自己管理が特に求められる。いままで、洋二は作業机で仕事をするだけでなく、食事もそこで摂ってい・・・(続きを読む)
一般的には、家の中の廊下は無駄な空間と考えられている。そこで何かをするわけではないから、このように考えられるのも不思議ではない。とはいえ、部屋と部屋をつなぐために発生してしまう場所でもある。しかし、このような一見すると無駄で、家の中の余白と・・・(続きを読む)
光を採り入れたり、空気を入れ替えたり、窓は、人々が生活する上で重要な機能を担っている。しかし、窓はそのような必要な機能を持っているだけでなく、部屋の内側にいながら、外側の通り、周りに広がる街や空と繋がれる唯一の場所でもある。それは、部屋とい・・・(続きを読む)