50代夫婦が実践するカザマのものづくりから学ぶ自然体な暮らし

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カヴァースメディア部

ラタン(藤)の家具が、なぜこれほどまでに魅力的なのかについてみなさん考えたことはあるでしょうか。しなやかで、丈夫、そして軽くて柔らかい。ラタンの家具は日本、そして世界中で古くから人々の暮らしに溶け込んでいます。

ラタンについて、ある人は「エキゾチックな印象だ」と言い、またある人は「とても日本的なマテリアルよね」と話します。使う人、置かれる場所によって、変化自在なのがこのラタンの持つ魅力なのです。

この部屋の主も、ラタンの魅力にすっかり取り憑かれた一人のようです。その暮らしの様子を少し覗いてみることにしましょう。

どんなインテリアにも変化自在に合わせられるカザマのハイバックチェア

「あら、あなた目が覚めたの?すっかり気持ちよさそうに寝てたから起こそうか迷ったのよ」

静かに扉を開けて、部屋に入るなりそう言ったのは50代の妻です。

「あ…うん、すっかり寝てたみたいだ。昼寝なんて久しぶりだな。最初は椅子に座ってぼーっと空を見てたんだ」

そう答えたのは、同じく50代の夫。座っているのは長年愛用しているラタン製の椅子、カザマのハイバックチェアです。背中から頭部までをしなやかな弾力で支えるので、長い時間座っていても疲れない優れた一品です。

「寝るつもりはなかったんだが…。つい気持ちよくなってね。この椅子は全身包まれている感じがして、とてもリラックスできるんだよ」

「そうみたいね。最初はどうせならベッドで寝たらどうかと思って起こそうとしたんだけど、寝てるのがその椅子なら、気持ち良いんだろうと思って放っておいたのよ」

カザマのハイバックチェアは流行に左右されない恒久的な美しさを持つ

そう言って妻は部屋の中央にあるキングサイズのベッドに腰掛けました。こちらも睡眠においては文句のつけようがない、ふかふかのマットレスが自慢のベッドです。妻は、すでに綺麗にしつらえてあるはずのシーツをもう一度念入りにシワを伸ばすように優しくなではじめました。グリーンやブラウンなど少しトーンを落とした配色が大人の空間を色づけます。

夫婦は共に50代、歳を重ねるにつれ身の回りに置かれる家具やファブリックの質をより重要視するようになりました。

世の中に洗練された目新しいモダンなデザインは数多くあり、日々生産され続けています。若い頃は、最新のインテリア雑誌に載っているような暮らしに憧れ、実現してきた二人。今は自分たちの身体や暮らしに本当に馴染むものを一つ一つ探しては、身近に置くようになっています。

身の回りに置く家具はなるべく身体に心地よく、流行に左右されない長く使える恒久的なデザインを。その背景となる部屋の壁や床などには過度な装飾はやめて、できるだけナチュラルでシンプルな配色を心がけるようになっていきました。

真っ白いクロスが貼られた壁、無垢のアッシュホワイトの床材は、見る人によっては少々シンプルすぎるように感じることもあるかもしれません。しかしこの部屋には、不必要なものを脱ぎ捨てて、等身大で自然体の暮らしを愛する夫婦の生きる様がよく現れています。

「そのラタンの椅子も、ますます艶が出てきていい感じになってきたわね」

妻は夫が座るハイチェアをみながら言いました。

長く愛され空間の主役として存在感を放つカザマのハイバックチェア

「さすが、ラタンに魅了されただけあるわね。この照明やプランタースタンドに使われているのもラタン。軽いしデザインも洗練されていて素敵よね。ナチュラルでどんなインテリアとも馴染むし、もともと好きだったけど改めて見直したわ」

ベッドから離れ、窓際のプランターのグリーンの様子をみながら妻は夫のラタン家具への愛情に感心しながら言いました。妻も夫と同様にラタンの魅力にすっかりはまっている様子。

低い家具が多く重心が低くなりがちなベッドルームで、存在感を放っているラタンのペンダント照明を選び、バランスよく配置したのは妻でした。

「ラタンの家具は一つ一つ職人が手作業で作っているんだよ。特にこの椅子を作っているカザマはラタン家具一筋の会社で90年以上もの歴史があるんだ。材料の選定からデザインに至るまで、ものづくりにとてもこだわっている。そうした背景全てにロマンを感じるのかな。僕にとってこの椅子は単なる道具とは思えなくて、人生を共にする相棒とい言ってもいいかもしれないな。」

夫の言う通り、この寝室で一際存在感を放っているのはこのカザマのハイバックチェアと言えそうです。主である夫が不在の時間でも、この椅子が空間の主役として常に息づいているような、そんな錯覚さえ覚えてしまいそうです。

「じゃあこの椅子にもたっぷり愛情をかけてお手入れしなきゃね。いつまでも長く一緒にいられるように…」

愛嬌たっぷりの笑顔で妻がそう言うと、

「よろしく頼むな」

二人の穏やかな笑い声が空間にやさしく響きました。

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