【秋田木工のテーブル&チェア】20代女性が見つけた自分色のダイニング

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カヴァース建築部

料理の盛り付けは色も重要だといいます。プレートの上に食材の形状や色でメリハリをつけます。もちろん味わいを損なわないように。では空間は?今回ピックアップするのは、曲木加工で唯一無二の高い技術を持つ秋田木工のテーブル&チェア。どれだけ時を経てもどんな部屋のいかなるテイストにもやさしくマッチする、ホワイトオーク色が美しいダイニングセットです。空間を彩る色にも左右されない、自然が育んだ色。それを包む空間と構成する要素の色はどのようにコーディネートすればよいのでしょうか。20代後半のパティシエールが暮らす部屋で、ダイニングキッチンと色のコーディネートを探ってみましょう。

「部屋を構成する要素って、内装や家具だけじゃないでしょう。その空間にいる人の洋服のカラーやテーブルに並ぶ料理だって要素のひとつ。どんな色がどう空間に現れたっていいようなコーディネート。そうね、料理を乗せる器みたいに…」

パティシエールの女性はつぶやきました。彼女が探しているのは、簡単に言えば「どんな色にも合うダイニングセット」。職業柄でしょうか、彼女は色をポイントに家具を探しているようです。彼女の暮らす部屋の壁は北欧調のパターンが描かれたネイビーとグレー。キッチンの作業台は白のマーブル、フロアは青みがかった木目で窓際のリビングボードは深いブラウンと、さまざまな素材や色が混在していますが、全体をダークトーンで統一しているので落ち着いた印象にまとまっています。彼女が好きな北欧スタイルのインテリアを目指してリフォームしました。

北欧をテーマにダークなトーンで全体を統一、秋田木工のダイニングセットが落ち着いた印象

「空間を引き締める黒?それとも壁面のグレーやネイビー?リビングボードに合わせてダークブラウン?どんな色のテーブルなら、どんなお料理にも合うかしら?」

悩む彼女の前に現れたのは、100年以上もの時を超えて愛され続ける秋田木工のテーブル。時代を経ても変わらない魅力、まるで自分の手の方が撫でられているようななめらかな触り心地、技術の粋が仕上げた、木の本来の美しさに目を奪われました。

「決めた!このテーブルにする!」

これ以上ないと言っていいほどナチュラルなホワイトオークの明るい色。このテーブルとチェアを北欧シックなインテリアにどうコーディネートしようか。彼女の頭の中に漠然と白いホイップクリームが浮かびました。鮮やかなフルーツを敷き詰めたケーキにも、シンプルな焼き菓子にも、フレッシュな生菓子にも合わせられるやさしくやわらかい味わい。無彩色の白は、何の色にもどんな料理にも合うではありませんか。

秋田木工のダイニングセットを中心にした北欧シックな空間、無彩色の白がアクセントカラーに

秋田木工のテーブル&チェアとともにでき上がったのは、壁などに色を多用しながらどんな色をプラスしても映える空間。もともと部屋を構成する要素のひとつだったキッチン作業台のマーブルに合わせて、秋田木工のチェアの座面は白に。床とテーブルの間の円形ラグやペンダントライトも白でコーディネートしました。ラグのパターンや照明の形状に複雑なデザインを選んだことで、無彩色の白がアクセントカラーとしてその効果をいかんなく発揮しています。

「この照明はホイップクリームに見える人だっているし、雲やお花に見える人もいるかもしれない。ラグだって私の大好きな北欧風に見る人もいれば、柄にオリエンタルを感じる人だっているかもしれない」

どんな色も映える空間は、秋田木工のテーブルとチェアを中心に、どんなテイストにもしなやかに表情を変えられるやさしい空間になりました。

どんな色も受け入れて表情を変える、秋田木工のダイニングセットがあるやさしい空間

大きな窓からいっぱいに注ぐ朝日、昼の陽光に真っ赤な夕日。一日ごと、季節ごとに表情を変える空間が、秋田木工のテーブルをステージに、そこを訪れる人やサーブする料理、お菓子の色をもやさしく包んで、それぞれに合わせて表情を変えます。

「何色にも染まることのできる白のような、たくさんの技術を持つパティシエールになろう」

自分のこれからを模索する20代後半。秋田木工のチェアに座り、決意を新たにした彼女の頭上には、まるでホイップクリームのように白い照明の花が咲いていました。