【30代夫婦×HTLのソファ】ミニマルなのにあたたかい交流のリビング

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カヴァース建築部

リビングを「何も置かないミニマルな空間にしたい」と望む時、あなたはどのようなシーンをイメージするでしょうか。今回は、グレーのファブリックが空間にやさしい表情を添えるHTLのソファをピックアップして、人の交流を生むリビングのコーディネートを解説。ここはどこにでもある住宅街。決して広いとは言えない新築に引っ越してきた30代の夫婦の家を想定しましょう。

HTLのソファは、張地素材の製造・加工・染色にはじまり、フレーム、クッションに至るまですべての工程を自社で行う一貫製造。それゆえ芸術品のようなビジュアルと座り心地を兼ね備えたソファが生まれます。誰もが憧れる、まさに「理想のソファ」です。どんなテイストにもしなやかに溶け込むデザイン、夫婦はHTLのソファをリビングの中心に据えます。リビングはみんなが集まる交流の場、他に運び入れるものがないのかと、引っ越し作業員は不思議な顔をしました。

「HTLのソファと必要なもの以外は何も置かないの。だってリビングはみんなが集まる場所でしょう。のびのびと開放的な方がリラックスできるじゃない」
「HTLのソファを置いてみて、君のセンスにつくづく感心するよ。こんなに物が少ないのに、部屋に冷たい印象を微塵も感じない」

夫はHTLのソファにクッションを並べながら、妻がコーディネートしたリビングを引っ越し作業員に説いています。妻はこの家の設計が始まる前からリビングには何も置かないと決めていました。でも、払拭したいと考えていた生活感を消し去れば、同時に人のぬくもりも失ってしまいます。開放的でミニマルな空間でも人の気配を感じられる、あたたかい空間はできないものかと悩んでいました。解決へと導いたきっかけはHTLのソファでした。

HTLのソファを中心に、必要なものだけを置いたミニマルなリビング

「ソファは人の体に触れるもの。HTLのソファを見て、素材にファブリックを選べば、モノトーンの家具もやさしい表情に変わるんだなって痛感したの。グレーなのにどこかあたたかく感じるでしょう」
「この空間だってそうさ。人のアイデンティティや表情をテクスチャで表現したんだ。壁面はサブウェイタイル、床はヘリンボーン、ラグに幾何学のパターンを取り入れて。何も置いていないミニマルな部屋なのに寂しい印象を感じないのはこのためだね」

HTLのソファを運び終えた作業員が見上げた先には、この部屋に象徴的に渡る化粧梁。この存在感が「ぬくもりを感じられる」理由のひとつではないかと問いかけようとしたその時、玄関のチャイムが鳴りました。

チェアとテーブルに丸い形を選んで、HTLのソファの存在感を際立たせる

リビングに通されたのは隣家の夫婦。あいさつを兼ねて自宅を案内することになっていました。夫婦は梁を見上げて笑顔を見せます。HTLのソファを中心にリビングで家族を見守る化粧梁は、隣家の夫婦がこの地でかつて営んでいた喫茶店の梁を再利用したものでした。

「いちばん大切なのは、自分の暮らす地域の方とのおつきあいだと思うんです。喫茶店もリビングも人と人の交流の場、この梁が今までたくさん見守ってきたあたたかな記憶を、この場所でも刻み続けたかったんです」

照明をかけたり、ハンモックを吊るしたり。活用の幅も広い梁を活かすために天井は高く。隣家との隙間が十分とれない住宅街、窓の位置を高くしてプライバシーを守りつつ明るさを確保しました。HTLのソファに高い位置から、光が美しく差し込みます。

高い窓から差し込む光がHTLのソファを照らす開放的なリビング

HTLのソファをはじめ、取り入れるアイテムはモノトーンで揃えて、不要なものは置かずミニマルに。クールになりすぎないよう、ソファや壁面、床などにさまざまなテクスチャやパターンを取り入れた、シンプルなのに賑やかなコーディネートです。隣家や家の前を通る人の視線が気にならない高い位置の窓から、明るい陽光が降り注ぎます。

「そうそう、ここの自治会メンバーに、喫茶店の常連さんだった方もいらっしゃるのよ」
「わぁ!それではぜひこちらでお茶会しませんか?この梁の思い出話も聞きたいです」

HTLのソファに座る隣家の夫は、喫茶店を閉めて以来初めてコーヒーを淹れると宣言。この家で初めて迎えるお客さまとのあたたかな交流を、古い梁が見守っていました。