【カザマのロッキングチェアでつくるオリエンタルモダン】40代女性の呼吸するリビング

  • URLをコピーしました!

カヴァース建築部

籐の家具はとても不思議です。木と同じく自然素材ならではのぬくもりを感じられますが、編み上げてつくるため、テクスチャというまた別の味わいが生まれます。その質感から、オリエンタルな雰囲気やリゾート風のインテリアによくコーディネートされますが、今回取り上げるカザマのロッキングチェアのように、実はモダンな雰囲気にもミックスできる振り幅の広いアイテムのひとつと言えるでしょう。不思議な魅力を放つ籐の家具。今回想定するのは、カザマのロッキンチェアと暮らす40代女性。働き盛りの彼女をやさしく癒すリビングをコーディネートしましょう。

大人数のスタッフをマネジメントする40代女性は、とにかく忙しい毎日を送っています。目まぐるしく動く世界に合わせてオンとオフを切り替えながらの、充実した日々です。

「ふーっ」
リビングに入った彼女は、カザマのロッキングチェアに腰掛けて大きく深呼吸をしました。「疲れた時こそ深呼吸と腹式呼吸」と誰かが朝礼で発表していたっけ。カザマのロッキングチェアが疲れた彼女の体にやさしく寄り添い、呼吸に合わせて静かに揺れます。その深い吐息が、自然のぬくもりあふれるリビングをかすかに揺らしました。

カザマのロッキングチェアがゆらぐオリエンタルモダンなリビング

カザマのロッキングチェアは、籐を編んでつくられたもの。風通しの良さはもちろんですが、そのテクスチャに職人の手で一つひとつ編み上げられたぬくもりが感じられます。この一対のカザマのロッキングチェアはリビングの象徴的な存在。多忙な彼女は、内装やインテリアに自然素材をたくさん取り入れることで、帰宅後のわずかな時間でも心と体を癒せるよう空間をコーディネートしたのです。

籐を編んでつくられたカザマのロッキングチェアに、ウッドデッキのような張り方が個性的な天然杢のフロア、爽やかな手触りのファブリックソファ、そしてカザマのロッキングチェアとリンクさせた籐のシェード。もちろん、大きな葉の植物はリゾートスタイルに欠かせません。

「南国のリゾートホテルに自然素材が多いのもうなずけるわね。そこに身を置くだけで自分も自然に還ったような気持ちになれるもの」

天井クロスや梁のオリエンタルな空気がカザマのロッキングチェアを包む

彼女の場合、ふんだんに取り入れた自然素材はあくまでベース。さまざまな素材や色、質感を組み合わせることで高級感を醸成しました。窓際に置いた腰掛けにはウォルナットを選んで落ち着いた重厚な質感を加え、壁には大理石調のタイルを貼ってアクセントに。壁面のアートや照明の細かな部分にゴールドを取り入れて、リッチな色味を加えました。

自然のやさしい質感があふれる空間に、高級感とともに加えたスパイスはもうひとつ、オリエンタルモダンです。カザマのロッキングチェアを中心に自然素材を組み合わせたことで、オリエンタルな雰囲気を出すことはできていましたが、彼女はここでカザマのロッキングチェアの脚に着目したのです。

「カザマのロッキングチェアは、太いラタンに皮付きの細いラタンを組み合わせた繊細なデザイン。体に触れる部分はさわやかな籐なのに、それを支えるフレームは細いアイアン、そしてマホガニーの脚。この組み合わせが絶妙にモダンな雰囲気なのよね」

カザマのロッキングチェアのフレームや脚に着目してリンクをつくるコーディネート

カザマのロッキングチェアを支えるアイアンフレームの軽やかなデザインにリンクさせたのは、ガラステーブルの脚。直線的な脚に抜け感のあるガラスの天板が、モダンな雰囲気をさらにアップさせています。オリエンタルモダンと高級感で味付けしたコーディネートは、自然素材をベースにしているため、高級感があるのに抜群の居心地の良さ。

この異素材ミックスがおもしろいロッキングチェアは、我が国の籐家具の歴史と歩みを共にするカザマのもの。単なるリゾートスタイルにとどまらないコーディネートが楽しめるのも、安価な籐家具では味わえない高級感を醸成できるのも、すべては「カザマのロッキングチェア」だから。

自然素材は呼吸します。家具に姿を変えても、そこに住まう人とともに生きているのです。カザマのロッキングチェアにゆられる40代女性の呼吸に、まどろみが混じり始めた深夜0時。このわずかな休息の時間が彼女の至福のひとときなのです。