風水には家具の配置や色に気をつけたり、気の通りを良くするアイテムを置くことでいままでの状況を好転させる力があることがわかりました。風水とは決してオカルトや占いではありません。実は何千年もの間、人の行動や環境によって起こる結果をもとにした「統計学」であるのです。
いままで書いてきたことをまとめてみますと、まず風水上、最重要となる玄関は「綺麗に掃除する・明かり・香り」がポイントです。まず、玄関にあるものをどけて隅々まで掃除をし、清めます。そして切れ掛かった電球は取り替え、できれば生花を飾ってよい香りを漂わせます。思えば昔の日本人はこのような行為を日常的にしていたのではないでしょうか？昔は今のように「風水」と呼んではいませんでしたが、迷信や常識と相まって昔の人が普通にやってきたことです。現代は何でもが複雑化して忙しさにかまけてこのようなゆとりのある行為をやっていない人が多いので何か特殊に思えますがよく考えてみればごく当たり前の行為です。そして玄関から中を見てみてガスレンジや寝室などがダイレクトに見えてしまうようでしたら位置を変えたり目隠しをしたりして調節します。どうにもならない場合には玄関に大きな鏡をおいて悪い気を跳ね返すようにします。
そして寝室ですが、「綺麗に掃除をする・カーテン・北向きベッド」がポイントになります。掃除をするのは玄関同様、悪い気がたまらないようにまず隅々まで掃除をします。その次にカーテンですが、あまりインパクトの強すぎる柄や色を選ばず、できれば寝具とコーディネートすると良いでしょう。２重にしたカーテンは夜間の就寝中に集まってくるよい「気」を吸収させます。また就寝している姿が寝室にある鏡やテレビ、パソコンのモニターなどに映りこんでいると、せっかくいい気が集まってきてもそれらが吸収してしまうため、効果が半減します。画面には布をかけるなど工夫が必要です。そしてベッドはワンルームの方などは玄関からは見えないように配置し、他の家具の角がベッドを指さないようにしましょう。枕は寝ている間の運気を吸収しやすい北向きがいいとされていますが、子供などの場合はなりたい職業によって南、東、西、とオススメの方角が分かれていますのでかならずしも北がよいとは限りません。
書斎は入り口と机の位置がポイントになってきます。一般的で頭脳的な職業の方は入り口と机が同じ向きをしているのはあまり良くなく入り口に対して机が４５度の角度に配置されているのが良いでしょう。集中して何かを考えることが多い人は机の向きを窓向き、壁向きどちらでも良く、企画ごとなどのクリエイティブ系の方は窓を背にするのがオススメです。書斎の場合の風水は机の位置と入り口の位置が最重要となってきますが、気の流れを整える上で避けられないことでこれは風水のもっとも基本の考え方であり、カタチによって気の流れを合わせるラントウ法という考え方がもとになっています。
そして家族が集まり助け合って幸せに暮らすために必要なのがリビングの風水です。リビングの風水では一番象徴的な家具となるソファーの色や形、そして配置が重要になります。ソファーは入り口から遠い場所いわゆる上座に置きましょう。「財方」といって金運ＵＰに繋がります。それに家具の高さも重要です。くつろぎを重視するリビングにあまりにでこぼこの家具ではリラックスできないばかりか、陰の気を溜め込んでしまいます。もうひとつリビングで欠かせないのがテレビですが、テレビには陽の気が多すぎるために横に観葉植物などを置いて和らげるのがいいでしょう。
そして大人よりも部屋の影響を受けやすい子供部屋ですが、子供の健やかな成長を願うならば風水はとても重要になります。まず、勉強机と遊びスペースは分けるのがよいでしょう。机は北向きが基本ですが、芸術、スポーツ、商売など志望の職業によっては必ずしも北向きがよいとは限りません。リビングと同じく、テレビの横には観葉植物をお忘れなく。強すぎる陽の気を和らげてくれると同時に植物の生気でリフレッシュもできます。また、子供部屋は風通しをよくしてあげるのが基本。よい風にのってよい運気も入ってきます。そして柔らかなトーンのファブリックで部屋を整えてあげましょう。
そして一人暮らしの部屋ですが、風水上のコーディネートをする上でもっとも難しくやりにくいため、物理的にどうしようもないことは風水上のアイテムを使って修正することが重要です。まず玄関に立って、ベッドやキッチンのガスレンジ、またはベランダなどが丸見えになっているのはタブーです。ファブリックやついたて、絵などをうまく使って運気が逃げていくのを防ぎましょう。応急処置としては玄関に大きな鏡をひとつ、置くことです。
また、ダイニングのテーブルはあまり個性的なデザインのものは避け、長方形のナチュラルな色のものがオススメです。照明にも気を配りあまり暗すぎないようにしましょう。ダイニングは家族の幸せのもととなる重要な場所です。花、観葉植物、フルーツなどをいつも飾り、生気を感じさせて気の通りもよくしましょう。
