第6回: 水まわりに応用の効く「オレンジ」を配置

  第6回: 水まわりに応用の効く「オレンジ」を配置
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カラーアングルセラピー日記

第6回: 水まわりに応用の効く「オレンジ」を配置

カラーアングルセラピー日記

水まわりに応用の効く「オレンジ」を配置01あたしは、以前は紫や黒などの研ぎ澄まされた色をインテリアにも、ファッションに取り入れることが多かった。実際、今までとは違った色、黄色やオレンジの色を使ってみると、何だか安定感がある。先生は、それでも特にこの色がいいとか、こういった色を使うといいとか言わない。自信ありげにしすぎている男性は、逆に癪に障るが、先生のような人も、もっとはっきり言ったほうがいい、自分の意見を。あたしに不満があるらしいが、逆に優柔不断な人に見えて癇に障る。先生は子供なのだ…あたしがいろいろと世話をしていかないと生きていけない人なのだ。

あたしは、以前に比べて少し太った気がする。20代ももう少しで終わる。先生と同じ30代になってしまう。逆に今の方が、以前より魅力的だと先生は言う、何にもわかっていないのだ…先生は。ブスっぽくなったあたしに同情しているのか…優柔不断な男性はこれだから困る。

あたしがテストで担当したカラーセラピーと言った仕事は、余りにも当たり前すぎる家庭で何だか燃えない。あたしのキャリアからするともっと大舞台で活躍させていただきたいと思う。この家庭の仕事を決めた理由は、おじいちゃんを亡くしたばかりのおばあちゃんがいる家庭だから…ただそれだけが気にかかった…。

水まわりに応用の効く「オレンジ」を配置02新築家庭の色彩コーディネートと言った晴れ舞台だ。風水では黄色とか、オレンジは意味合いのいい色とされている。だからあたしは、特に水と相性のいいキッチン、脱衣、トイレなどの水回りに多く取り入れることにした。オレンジを水回りに多く配置することは金運や対人運のアップに効果があるのだ。東南にあるおばあちゃんの寝室である和室のゆったりした8畳は、白やグリーンと相性のいい方位で、オレンジと組み合わせるべき色と配慮した。すこし派手だが、その色を配した和室に不似合いなカーテンを提案したら、おばあちゃんは嬉しそうにいいよと言ってくれた。あたしは、ますますそのおばあちゃんのファンになった。

そのO邸の家族構成はおばあちゃんの他に、御夫婦、女の子と言った感じで、あたしは率直に、おばあちゃんを大切にしていないご夫婦に反発の感情を持って、適当にオレンジはいい色ですと言って簡単に済ませた。特にあたしと波長が合ったのは、長女様で、おばあちゃんッ子なのだ。彼女は高校生で、本当に目指したい大学が地方なのだが、おばあちゃんを独りぼっちにしていくわけにいかないと都内の進学を選んだ娘さんが好きになったが、あたしはあえて、そのことでおばあちゃんが気を痛めていることに気がかりになった。

ご夫婦は、二階の全ての部屋を占拠しているらしい。もともと四畳半の北向きの日当たりの悪い部屋がおばあちゃんの寝室の和室になる予定だったのを、娘さんは、自分がそこでいいからと東南の環境のいい区画をおばあちゃんの和室にしたいと言い張ったのは娘さんなのだ。あたしは北向きの、部屋に特にオレンジの配色を取り入れた、北向きにオレンジの配色は旅立ちを意味し、今よりもっといい状況を期待できる色なのだ。

水まわりに応用の効く「オレンジ」を配置03おばあちゃんの心配と、言ったものも感じていたので、あたしは長女様に、地方の第一志望の大学進学を説得した、仕事抜きであたしは必死に説得した。おばあちゃんはそんなあたしに手を合わせていた。あたしはおばあちゃんと個人的に友だちになると言った条件で、娘さんはしぶしぶ一番の今のおばあちゃんの願いを了承した。正直、とても聡明な仔だった。ちょっととんがってて、不良少女っぽい雰囲気なのだが、本当に思いやりのある子だ。あたしはこういった子が特に気になるのだ。

おばあちゃんは関節が悪いらしく、余り外出しようとしない。あたしは、整形外科の運営する老人デイサービスを紹介した。ご夫婦も、それはそれはとあたしに感謝してくれた。あたしの説得で息子さんの出勤帰宅の車で迎えに行けるデイサービスの施設を捜して紹介した。

先生に、最終チェックの打ち合わせと確認をしてもらった、ご夫婦の寝室なども含めてオレンジの取り入れすぎだと注意を受けた。オレンジはいい配色で、風水、心理面でも使いやすい色だが、使いすぎると落ちつきがなくなり、疲れた住空間となるといった最終アドバイスを受け、白やピンクなどと組み合わせる指摘を受けた。

娘さんは希望通り地方の美術大学に合格、それからあたしは毎日のようにおばあちゃんとメール交換している。おばあちゃんは顔が広いらいらしく、あたしにいろいろと仕事を紹介してくれたりもして個人的にもおばあちゃんとは仕事、仕事抜きのつき合いをしている。

あたしは、先生から仕事の報告書を書くように言われて、ちゃんと書きつづった。先生は、個人的な感情で仕事をしちゃいけないと言ってあたしを叱ったが、小さい声でよくやった、それでこそ僕の助手だと激励もしていた、正直優柔不断な男性は困りものだ。