第5回: よりよい成長環境を与える子供部屋

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心のデザインでなりたい自分を設計する

第5回: よりよい成長環境を与える子供部屋

心のデザインでなりたい自分を設計する

子どもにはよりよい成長環境を与えたい。

よりよい成長環境を与える子供部屋01子どもを持つ親御さんにとっては、子ども部屋のインテリアもなかなか悩むポイントなのではないでしょうか。最近では子どものプライバシーを守り、自立を促すためにも早くから自室を使うお子さんも多いと思います。しかしながら、子どもが部屋にこもりっきりになってしまって家族とのコミュニケーションが希薄になってしまったり、勉強などがはかどらず、だらだらと遊んでしまうような空間になってしまうのは避けたいもの。

できるだけ勉強に集中したり、お友達と仲良く遊ぶ時間を過ごせるようなお部屋作りをするためにも、インテリアとカラーコーディネーションは重要なポイントであるといえます。

子ども部屋のインテリアを考える際に大切なのは、あくまでも子どものプライバシーを守りつつリラックスできる空間作りをする、ということ。ですから、あまり早い段階からテレビなどを置くことは避けた方がいいでしょう。テレビはリビングなどのパブリックスペースで見るもの、という習慣をつけることによって、個人の部屋と家族と一緒に過ごす空間というメリハリをつけることができます。また、ベッドや勉強机の置き場所は、使用する子ども本人にとって心地の良い場所を一緒に探してあげるようにしましょう。

勉強に集中できる空間にはイエローをうまく使う

イエローには副交感神経を刺激し、注意喚起を促す作用があることは以前にも「玄関」のコラムで触れましたね。このイエローの作用は、脳にも良い効果を与えます。特に左脳は論理的思考や判断力を伴う思考をするときに主に使われる部分なのです。イエローを見ると、人の左脳を活性化する効果がありますので、知性を高める効果を狙うことができます。

よりよい成長環境を与える子供部屋02ただし、あまり濃いイエローや蛍光色のような強い色調のものはかえって神経の混乱を招いてしまう恐れもあります。ファブリックや小物などのアクセントに使用するか、壁紙やラグなど広い面積に使用する場合はクリームイエローなど柔らかい色調のものを選ぶことをお勧めします。イエローには温かみを感じさせる効果もありますので、リラックスしたいときにもぴったりの色です。お子さんが眠るときにも暖色系のライトなどを利用すると、さらにリラックス効果が期待でき、安眠を得ることができます。

積極的でエネルギッシュな気持になるオレンジ

もうひとつお勧めなのがオレンジ。ビタミンカラーといえばオレンジ色を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。先にあげたイエローとレッドの中間色で、太陽の色をイメージさせるオレンジは、人間の気分をより寛容にし、コミュニケーションを円滑にする力があるのです。

よりよい成長環境を与える子供部屋0203また、色彩心理学的にはオレンジは食欲を促進する色だといわれます。ビタミンカラーという印象から思い浮かべる通り、生きていくことの喜びやエネルギーをより増大させる効果があるのです。大人でも、なんだか気力がわかないな、というときはオレンジ色の小物や洋服を身につけてみましょう。血圧が上がり、活力がアップしてくるはずです。

より積極的に、より明るく多くの人とコミュニケーションがとれる子になって欲しいとお考えであれば、オレンジ色を取り入れたカラーコーディネートをお勧めします。オレンジ色はバイオレットやブラックに比べ、高級感という点では少し劣りますが、子ども部屋にはぴったりの色調であるともいえます。

また、最近ではオレンジが精神や身体のエネルギーを底上げしてくれる効果から、病院の待合室や高齢者施設のサロンなどにも積極的に取り入れられているのだそうです。日ごろの疲れがたまっていたり、ショックによる心身の傷も癒してくれる効果があるのです。