第3話: 「グローバル」であり「ローカル」である二面性

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カヴァースメディア部

世界最大規模のソファメーカーでありながら、「自社一貫生産」「手作業」を軸にソファの質を極め続けているHTL。そんなHTLのソファは、新しさを感じる一方、非常に親しみやすく、「こんなソファと毎日を送れたらどれだけ心地よいだろう」と思わせる魅力がある。実は、HTLのソファが世界中のファンを魅了するのは、ソファの質を極めているという点だけではない。

「先進的なデザインながらも、その地域に自然と馴染むソファを作る」

これができているからこそ、HTLのソファに誰もが親しみやすさを感じるのだ。決して簡単なことではないこの考え方、HTLはどのようにして、私達が思わず「そばに置きたい」と感じるソファを作り上げているのだろうか。これには、“グローバル”でありながら“ローカル”でもあるというHTLの二面性が関係しているようだ。

お客様の潜在的ニーズを汲み取るソファ作り

世界最大規模のソファメーカーであるHTLには、世界52カ国の5000以上もの店舗から様々なフィードバックが届く。そこから享受できるメリットはとても大きく、お客様自身も気づいていない「潜在的ニーズ」をいち早く察知できることもそのひとつ。これにより、デザインや品質など、これからどんなものが求められるのかを汲み取ったソファ作りが可能になるのだ。

例えば日本国内でも非常に人気の高いHTLのソファを例に挙げてみよう。

日本のメーカーでは、このような特徴的なデザインのソファは生まれないのではないだろうか。

なぜなら、国内からのフィードバックだけでは、「左右非対称で、片方にのみ肘掛けが付いているかっこいいソファが求められている」とは到底分からないから。お客様自身も気づかないような潜在的ニーズを発見するには、国内だけでは圧倒的に情報が足りないのだ。世界中からフィードバックが集まるHTLだからこそ、定番を覆す新しいソファを生み出すことができるのだ。

このソファ、実際に座ってみると、座りやすく快適。先進的なデザインにばかり目が向いて、座り心地が悪ければ意味がない。HTLにとって、座りやすく、品質が高いのは当然のこと。その上で、どれだけお客様の深層心理に訴えかける先進的なデザインをソファに施すことができるか、ということに挑戦しているのだ。世界中のお客様からフィードバックや指摘を受け、かつ、手作業でチャレンジと改良を繰り返しているHTLにしか作れないソファと言えるだろう。

「世界規模」でありながら「地域密着」するソファメーカー

その国に合わせたローカライズを行っているのもHTLの強みと言える。グローバルメーカーと聞くと、本社で決定されたことを各地域で忠実に再現しているイメージがあるが、HTLでは各地域からの声がソファ作りに活かされる。シンガポール本社には専用のマーケティングチームがあり、世界各国から意見が寄せられる。「世界規模」でありながら、「地域密着」をないがしろにすることなくソファを作っているのだから、世界52カ国で愛されているのも納得だ。もちろんそこには日本からの意見も含まれており、その声は日本向けの商品に細かく反映される。

また、日本の石川県にあるHTLグループの工場には地元のお客様からこんな電話が掛かってくると言う。

「ソファが壊れてきたから直してくれないかしら」

驚くことに、HTLのグループ工場の職人はそのお客様宅へお伺いして修理をするというのだ。しかも、他メーカーのソファであっても対応してしまうことがあるのだそう。世界最大規模のグローバル企業が、地元に密着してまるでローカルメーカーのような関わり方をしているのである。グローバルメーカーでありながら、ここまで地域に根付いているソファメーカーは多くないだろう。

グループで肩を組みながらチャレンジを続ける職人集団

グローバルとローカルが共存するHTLのソファ作りは、グループブランドの発展にも活かされている。HTLは、CORIUM ITALIA(コリウム イタリア)、TERASOH(テラソー)、FABBRICA(ファブリカ)というブランドも展開している。

  • CORIUM ITALIA(コリウム イタリア): 2012年にHTLグループに参加したイタリアのソファ。ヨーロッパデザインが特徴。
  • TERASOH(テラソー): 拠点は石川県。日本ならではの技術と真心を込めた製品開発が特徴のソファブランド。
  • FABBRICA(ファブリカ): ヨーロッパのデザイナーと共同でデザインされたファッショナブルなブランド。

HTLはレザーに強いブランドでありながら、ファブリックソファにも力を入れている。ファブリックの分野でも常に姿勢はチャレンジング。日本向けに日本だけで販売しているファブリックを使った商品もあれば、レザーとファブリックを組み合わせたソファも開発している。レザーソファの開発で得た強みをファブリック分野でも遺憾なく発揮しているのだ。

HTLがここまで成長を続けている強みは何だろうか。1つは、良質な材料を世界中から集め、人間の手で改善を続けている、ということだろう。そしてもう1つは、グローバルメーカーでありながら、ローカルに根ざしてその国の文化に溶け込んだソファを作れる、ということではないだろうか。

改めて考えてみると、世界最大規模のソファメーカーが、世界各国に根を張り、チャレンジングでファッショナブルな挑戦をし続けているのだ。HTLに、追いついてこられる会社が果たしてあるでだろうか。質を極めるだけでなく、世界中からのフィードバックを活かして作られた、生活に馴染む究極の1台。丁寧な暮らしを送りたい今だからこそ、HTLのソファを求めずにはいられない。

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