【秋田木工のダイニングセット】自然を愛する家族が集う森のキッチン

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カヴァース建築部

「ナチュラル」とは自然であるさま、人の手を加えない天然のものを指します。住空間にナチュラルを求めるのは、わたしたち人間が生き物である証とも言えるでしょう。今回ピックアップするのは秋田木工の美しい曲木が目を引くダイニングセット。大地に根を張りまっすぐに立っていた木を、秋田木工だけが持つ唯一無二の曲木技術で加工した逸品です。芸術的な曲線と木の質感、体温を感じる色味が「ナチュラル」を感じさせてくれます。この秋田木工の技術の粋が生きるダイニングセットを中心に、幼い子供と若い夫婦が過ごすキッチンを想定。キャンプなどアウトドア好きな3人、こよなく愛する自然を感じられる空間をつくっていきます。

秋田木工のダイニングセットはその存在自体が「ナチュラル」です。厳選された素材の生き生きとした木目や質感、森の香りさえ漂うようです。人の手が加わっていないさまを言う「ナチュラル」ですが、曲木加工は秋田木工が誇る熟練した職人の手によるもの。その優美な曲線は、なぜかこれ以上ないほどのやわらかな自然を感じさせます。幼い子供がまだ母親のお腹の中にいた頃、自然の中で愛を育んだ夫婦が新しく建てる自宅のために購入しました。

「いつ見てもどれだけ触って、使い込んでも本当に素敵。私、このテーブルの触り心地が大好きよ、まるで生き物みたい」
「家のどこにいたって森の中にいるような感覚にしたかったからね。秋田木工の曲木って本当にすごいなぁ、だってこれ樹脂じゃないんだよ、木なんだから。」

主役は、夫婦が一目惚れした秋田木工のダイニングセット。空間づくりは主役を引き立てるための舞台と考えました。キッチンのくすんだモスグリーン、壁のレンガ風パターン、天井とフロアの木目。色や柄は違えど、すべてのトーンを揃えたことで、どれも強く主張することなくすべてが空間に溶け込んでいます。照明に多用したブラックは空間の最適な引き締め役です。

まるで森のような安らぎを感じる空間の主役は、秋田木工の木薫るダイニングセット

「色やトーンのバランスって本当に大事。あなたが黒を選んでくれて良かったわ。秋田木工のダイニングセットを中心に、とってもやさしいイメージの空間だったから、ブラックって唐突な感じがしてたのよ」
「ブラックはすごく引き締める色だからね。でも大きさや形状も肝心だよ。この照明がもっと大きかったら、空間を占める色のバランスが変わるから」

色のバランスと秋田木工の曲木技術が描く背もたれの美しい線を空間に活かすため、キッチンと隣に続くリビングに置くものはすべてシンプルなデザインで揃えました。特に形状がそのまま浮かび上がるランプシェードは、チェアの曲木を引き立てるために極力シンプルに。まさに、秋田木工の曲木の美しさを引き立てる空間。

シンプルで直線的なデザインの空間、秋田木工の技術の粋が生んだ曲木の曲線が際立つ

「僕が選んだラグはどう?おしゃれかなぁ?」

隣接するリビングで次のキャンプの計画を立てていた子供がダイニングへ。秋田木工のダイニングセットに合わせるラグやテーブルランナーは、この子がもっとずっと小さい頃に「お花畑みたい」と選びました。実はこのテーブルランナーとラグが、夫婦が目指したナチュラルなスタイルに新しい彩りを添えたのです。

夫婦がこの家を新築する時テーマにしたのは「自然の中に身を置く豊かさ」。これは趣味であるアウトドアを通して自然から学んだことでした。だから妻は自然から感じた変化に富む形状を、夫は森の明暗まで表現するカラーバランスを大切にしながら、秋田木工のダイニングセットを中心とした部屋づくりを進めました。

秋田木工のダイニングセットが表情豊かなキッチンはカントリーテイストで

ところが、インテリアを構成する要素である色や家具の形状だけでは加えられなかったのが「味わい」でした。シンプルでナチュラルな空間は統一感がありますが、言い方を換えれば単調。秋田木工のダイニングセットが添える曲木の美しさに加え、子供が選んだラグとテーブルランナーに織り込まれたパターンが、夫婦に「足りないもの」を気づかせました。

「キッチンの主役は秋田木工のダイニングセット、それは決まり。このテーブルランナーとラグの柄って、いつかのピクニックで行ったあのお花畑みたい。この素朴なカントリーテイストは、ダイニングの味わいにぴったり!」
「それならリビングの主役は借景の緑だね。季節ごとに色合いも変わるから、シンプルな方がいい。ナチュラルにシンプルというテイストを加えよう!」

統一と変化が共存する空間、秋田木工のダイニングテーブルがナチュラルな輝きを放つ。

こうして、自然をこよなく愛する家族が暮らす、ナチュラルをテーマにしたインテリアが完成しました。ナチュラルシンプルなリビングとカントリーテイストのキッチンを、ステップで隔てたり天井高を変えることでリズミカルに。トーンを合わせた「統一感」と空間設計やテイストで加える「変化」、相反するテーマをバランス良く取り入れながら、秋田木工のダイニングセットが放つナチュラルな輝きを最大限に引き出しています。

「次は木がたくさんある森のキャンプ場に行きたいな」子供の言葉がキッチンに弾みます。家族とともにここで生きている秋田木工のダイニングセット、その素材が生まれた森に踊る木の葉のように。