第1話:伝統と革新の融合 進化し続ける川島織物セルコン

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カヴァース編集部

今回は、「川島織物セルコンとは何か」をテーマに、江戸時代から続く老舗織物メーカーの強さの秘密に迫る。伝統技法を活かしながら新しいモノを生み出し続ける、川島織物セルコンの魅力とは?

川島織物セルコンが商品に込めたストーリー

新聞記者から見た「川島織物セルコン」の姿

第1話: 伝統と革新の融合 進化し続ける川島織物セルコン ← 今回の記事

第2話: 江戸時代から現代へ 川島織物セルコンの歴史を紐解く

第3話: デザインから織りまで 織物の生産工程紹介

川島織物セルコンが魅せる「伝統と革新」

すべての最高へ。伝統を受け継ぎその先へ革新し続ける-。川島織物セルコンの歴史は1843年(天保14年)、京都から始まる。初代川島甚兵衞が呉服悉皆業として創業し、屋号を「上田屋」と称した。

帯や壁掛などのファブリックス(布製品)を手がけ、その製作を通じて培った染めや織りの知見や技法を活かし、明治宮殿の室内装飾を納入して以来、カーテンやフロアカバリング(床材)・壁装材などに事業を拡大。帯、緞帳や祭礼幕に代表される伝統の技を極めると同時に、時代に適応した住環境を考え、より良い住空間に最適なファブリックスを提案し続けてきた。

飽くなき挑戦を続ける同社のモットーは「伝統と革新」。古代織物の研究・復元や技術の伝承に取り組む一方、機能性ファブリックスや環境配慮型商品の開発など時代に合ったモノづくりにも積極的に取り組み、常に先駆者であり続ける。

企画から染色までを自社工場で行う技術力

川島織物セルコンは、伝統的な手織りと機械での大量生産の2種類の技術を併せ持ち、企画・デザイン、設計、製織はもちろん、撚糸や染色など、織物完成までのほぼすべての工程を自社工場で行うという、他に類を見ない企業だ。この充実した設備の中で伝統技術と量産技術を使って新たな表現に挑戦し、現代社会の要望に応えると同時に、逸品の製作にも精力的に取り組む。

ファブリックとは、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)が交わるシンプルな構造。しかし、完成したものは人を彩り、暮らしを飾り、感動の空間を演出する無限の可能性を秘めている。約180年引き継いだ古き伝統と、職人魂が生み出す新しき革新の両輪で、川島織物セルコンにしかできないパフォーマンスをこれからも見せてくれるだろう。

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