【お気に入りの木製ソファを長持ちさせるコツ】お手入れ方法をご紹介
お部屋の中に木製ソファが置かれていると、どこかほっとして居心地の良い空間が広がりますよね。しかし、そんな木製ソファも正しくお手入れをしてあげないと、ヒビ割れやシミができてしまう恐れがあります。
「お気に入りのソファだから長く愛用したい」、今回はそんな願いを叶えるべく木製ソファのお手入れ方法を紹介してきます。
木製ソファの種類
お手入れ方法を知る前にまず木製ソファの特性を知っておきましょう。木製ソファといっても、塗装方法によって大きく印象が異なります。それぞれの特徴をまとめたのでみていきましょう。
ウレタン塗装とは
ウレタン塗装とは表面にウレタン樹脂塗膜を形成する塗装で、昔からあるごく一般的な塗装方法です。木の表面を樹脂で覆うので、オイル塗装に比べるとツルツルした肌触りに仕上がります。木本来の風合いが出にくいのが難点ですが、傷や汚れに強く日々のお手入れがしやすいのが特徴です。
オイル塗装とは
オイル塗装とは、家具の表面に塗膜をつくらず、木本来の性質を損なわないよう仕上げる塗装方法です。触り心地はウレタン塗装と比べると本物の木に近くザラッとしています。ウレタン塗装ほどではありませんが、水にはある程度の耐性があります。塗膜を形成していないので、湿度や気温の影響を受けやすく、定期的なメンテナンスが必要です。
無塗装木製(無垢材)とは
無塗装木製(以下無垢材)とは、ウレタン塗装やオイル塗装といった塗装を施さないものを指します。自然そのものの素材なので環境(湿度や気温)の影響を受けやすく、水や傷に弱いといった弱点があります。
そういった弱点があり手のかかる家具ですが、木の良さをダイレクトに感じられるのは無垢材ならではの特権です。木の呼吸を感じながら生活を送るのも素敵ですね。
木製ソファのお手入れ方法
お手入れ方法は塗装の施され方によって異なります。
ウレタン塗装が施された木製フレームのお手入れ方法
ウレタン塗装が施された木製フレームは傷や水に強く汚れにくいので、日々の水拭き・から拭き等基本的なお手入れだけで十分事足ります。しつこい汚れ(コーヒーやジュースの飲みこぼしなど)についても、中性洗剤を薄めたものを布に染みこませて拭き上げれば大抵の汚れは落とすことができます。
日常のお手入れがほとんど不要な反面、一度ウレタン塗装が剥がれてしますと自分で修復するのが難しいです。専門の工場での修理、または買い換えるしか手段がありません。
オイル塗装が施された木製フレーム・無垢材のお手入れ方法
オイル塗装が施された木製フレームと無垢材に関しては、お手入れ方法がほとんど同じです。無垢材については「あえて傷やダメージも味として楽しみたい」という方は手を加えすぎる必要はありません。それでは基本的なお手入れ方法をみていきましょう。
手順①フレーム周りのゴミ・埃を取り除く
始めにフレーム最周りに付着している埃やゴミを取り除きます。
手順②汚れなど目立つ部分をサンドペーパーで削る
汚れや傷が気になるところをサンドペーパーで優しく削っていきます。
★削るときはサンドペーパーの目が粗いものから順番に
サンドペーパーとは紙やすりのことで、様々な目の粗さがあります。番号が小さいほどやすりの砥粒が粗く、番号が大きいほど砥粒が細かくなります。
最初は120番程度のサンドペーパーで表面を削り、傷や汚れを目立たなくさせます。次に240番程度のサンドペーパーで薄く削り、木目に馴染ませていきます。仕上げに400番程度のサンドペーパーで表面を滑らかにしていきます。
★表面の状態を確認しながらゆっくり冷静に削っていく
ついつい汚れや傷を発見すると綺麗にしたいがあまりに強く勢いよく削ってしまいがちですが、必要以上に削れてしまい不格好になってしまう恐れがあるので要注意です。削る時は冷静に状態を確認しながら少しずつ削っていくよう心がけましょう。
手順③水拭き・乾燥させる
固く絞った濡れたタオルで削れた木屑を拭き取ります。木屑が綺麗に取り除けたら完全に木が乾くまで乾燥させます。
★乾燥させる時は日に当たらない風通しの良い場所で
早く乾燥させたいからといって直射日光が当たる場所にソファを置くのはやめておきましょう。木が日焼けしてしまい思わぬシミになる恐れがあります。
手順④ワックスまたはオイルを塗り込む
完全に乾燥したら仕上げにオイルまたはワックスを塗り込んでいきます。柔らかい布に少量のオイル(ワックス)を染みこませ、木目に沿って均等に伸ばしていきます。全ての木部を塗り終えたら、表面に残っているオイル(ワックス)をから拭きで拭き上げて完了です。オイルなど塗布した後も、しっかり乾燥させてください。
★オイルが染みこんだ布は水に浸した後、袋に入れて処分
オイルを染みこませた布は乾燥中に熱をもち、自然発火する恐れがあります。必ず水に浸してから袋などに入れて処分しましょう。
木製ソファのメリット・デメリット
最後に木製ソファのメリット・デメリットをまとめました。
木製ソファのメリット
塗装方法によってはなにかと手がかかりそうな木製ソファですが、なんといっても魅力的なのが「木の温もりがお部屋にある」というところです。木製のソファはナチュラルテイストのお部屋や、日本特有の和室などとも相性が良いです。木枠のソファだと軽くて動かしやすい物も多く、模様替えなど頻繁にしたい方にもおすすめです。
木製ソファのデメリット
木製ソファのデメリットは本記事でも紹介した通り、メンテナンスの手間がかかります。特に無垢材やオイル塗装仕上げのものは年に2~3回はお手入れした方が良いでしょう。
しかし考え方によっては、お手入れすることで長く愛用することができるのでとても愛着が湧くソファともいえます。お手入れを面倒と考えるのではなく、一緒に歳を重ねられると前向きに考えればお手入れも楽しく感じるでしょう。
おすすめの商品
最後にカヴァースのおすすめの木製ソファを紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
タモ材の美しい木目が存在感を漂わせる 天然木デザインソファ 2人掛け
美しい木目が特徴的な天然木タモ材を贅沢に使ったデザインソファ。シンプルでベーシックなフォルムだからこそ天然木のぬくもり・風合いが際立ちます。ふかふかのボリュームのあるクッションは、お手入れがしやすいPVCレザーの張地で仕上げられています。
カラーはブラック、ブラウン、アイボリーの全3色。どれも落ち着きのある色合いなので、ウッドフレームとの相性は抜群。流行に左右されず長く愛用していただけます。
木の温もりとレザーが生み出す魅力 北欧デザイン木肘レザーソファ 2人掛け
ウッドフレームと合成革を組み合わせた、今流行りの北欧デザインソファ。シンプルな木製フレームとフラットなレザークッションのバランスが絶妙で、部屋に置くだけでスタイリッシュな印象を与えてくれます。
ソファの後ろ脚が重心のバランスをとってくれるので、子供が飛び跳ねたりよじ登っても倒れにくい安全設計になっています。小さいお子様がいる家庭には特に嬉しいポイントですね。カラーはダークブラウン、キャメルブラウンからお選びください。
天然木を使った北欧ソファスタイル ダイニングソファ 2人掛けタイプ
品のあるきめ細やかな木目が特徴的な天然木アッシュ材を使用した北欧ソファ。使い込むほどに木肌が馴染んでいくので素材の風合いをいつまでも楽しむことができます。北欧家具の特徴でもあるハの字の脚や丸みのあるフォルムはどこか懐かしく愛着がわくデザインとなっております。
座面の中材にはウレタン材を使用しているので、硬すぎず柔らかすぎない丁度良い座り心地になっております。カラーはベージュとオレンジの全2色。どちらのカラーも生地を何層にも織り込んで表現した、味わい深い風合いが人気です。
場所を選ばないナチュラルベーシック シンプルな木肘ソファ 2人掛けタイプ
天然木とファブリックを組み合わせた温かみのある北欧デザインの木製フレームソファ。コンパクトなサイズ感で細身のフレームなので、お部屋に置いても圧迫感が出ません。長時間座っていても疲れにくいように、あえて少し硬めの座面になっております。
カラーはブラウン、グレー、モスグリーン、ネイビーの全4色。お部屋に優しく馴染む色合いなので、他の家具との調和も取りやすいソファです。
ぬくもり溢れる上質空間 無垢材リビング家具シリーズ 2人掛けソファ
木本来の風合いや質感が感じられる無垢材を使った2人掛けソファ。天然木アカシアの無垢材を使用しており、お部屋に置くだけで上質な空間が広がります。落ち着いた色合いのネイビーの張地を合わせることで、より一層お洒落な印象に仕上がっています。
クッションの中材にはウレタン材を使用しているので、もっちりとした弾力ある座り心地です。
まとめ
今回は木製ソファのお手入れ方法について紹介しました。木製ソファにはウレタン塗装とオイル塗装、無塗装のものがありました。
ウレタン塗装 |
オイル塗装 |
無塗装 |
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特徴 |
・水や汚れに強い ・日々のお手入れが簡単 ・ツルツルとした仕上がり |
・木の質感を残した仕上がり ・水に若干の耐性あり ・定期的なお手入れが必要 |
・木の匂いや温もりを感じられる ・水に弱く傷が付きやすい ・定期的なお手入れが必要 |
小さい子様やペットを飼っているご家庭には、傷や汚れに強いウレタン塗装で仕上げたソファがおすすめです。家族構成などを考慮して、ライフスタイルに合った木製ソファを選ぶようにしましょう。
お手入れは少し面倒くさいと思われがちですが、自分でやってみると意外と簡単でソファに愛着が湧きます。木製ソファをお手入れする際は、本記事を参考にしていただけると幸いです。あなたがずっとお気に入りの木製ソファを長く使い続けられますように。