リビングスペースを快適に♪5つの役割ごとのポイントとは
一昔前の家族団らんといえば、食卓を囲んでテレビを見たりおしゃべりしたりというイメージではないでしょうか。生活スタイルが多様化している現在でも、リビングは家の中心となる大切な場所だといえますね。
毎日の生活を充実させるため、あらためてその役割と快適に過ごすためのポイントについて考えてみませんか?
リビングってなに?
リビングとは「リビングルーム」の略で、間取りでは「L」と略記されます。リビングは家族が集って過ごす部屋のことで、昔は和室が「居間」「茶の間」としてその役割を果たしていました。フローリングの部屋が増えた現在では洋風の居間のことをリビングと呼ぶことが多くなっています。
さらに日本の住宅では、リビング単独というよりもリビングに「ダイニング(ルーム)」や「キッチン」を組み合わせた間取りが一般的になっています。
間取りから知る違いとは
こちらでは住宅の間取り図にある
- リビングダイニング
- リビングダイニングキッチン
の意味とその違いを解説いたします。
リビングダイニング
リビングダイニング(=LD)とは、リビング(L)とダイニング(D)が一つの空間にある部屋のことです。ダイニングは食事をする部屋(食事室)のことで、現代の日本ではダイニングだけが独立している間取りは少なくなっています。
「ダイニング+キッチン(K)」(=DK)、あるいは次に紹介する「リビングダイニングキッチン」が主流です。
リビングダイニングキッチン
リビングダイニングキッチン(=LDK)とは、リビングとダイニング、キッチン(台所・調理場)が一つの空間にある部屋のことです。つまり部屋の一角、またはカウンターで仕切られたスペースに調理場があり、そこに食事スペースの他にリビングスペースが設けられている部屋というイメージです。
リビングダイニングキッチンの面積としては、2人暮らしの場合は10畳、3人で12畳、4人で14畳が最低限の広さの目安となるでしょう。
リビングの役割と快適なリビングづくりのポイント
リビングはさまざまな役割をもっています。ひとりで、あるいは家族とともに大切なひとときを快適に過ごすためのポイントを役割ごとに考えてみましょう。
食事・団らんを楽しむ
リビングに家族が集まるためにはファミリースペースだけでなく、家族一人一人のスペースが確保されていると自然に居心地のよい空間になります。
そのためにはみんなが座れるソファを置くことや、部屋が狭いなどの理由でソファを置けない場合は、ラグマットや置き畳を敷いて気軽に座ったり寝転がれるようなスペースを作るとよいでしょう。
また、家具のレイアウトや収納を見直して、
- できるだけ広く使えるようにする
- 人の通り道をふさがないよう動線を考えて配置する
- お互いの顔が見えるようにソファを配置する
などの工夫をするとよいでしょう。リビングが狭い場合は、ダイニングをリビング兼用スペースにすることができます。その場合はソファとしても使えるデザインのテーブルセットをおすすめします。
子どもの遊び場・勉強スペース
リビングは子どもの遊び場としてはもちろん、勉強スペースにも使えます。親子が同じ空間を共有することで、親は家事などで手を離せない時でも子どもの様子を見守ることができ、子どもも安心して過ごせます。
また「リビング学習」は「頭のいい子に育つ」と最近巷で話題となっています。親の目が届くことによる程よい緊張感とともに、静かすぎない環境で勉強することにより子どもの集中力が養われます。勉強でわからないことがあった時もすぐ質問できますね。ダイニングテーブルで勉強をする場合は、消しゴムのカスなどでテーブルや床をよごさないようテーブルマットを敷くとよいでしょう。
リビングに学習デスクを置く時のポイント
- 家族が通る動線を邪魔しない場所に置く
- オープンキッチンの場合は親子で会話がしやすいようにキッチンカウンターに向けて置く
- 家族の出入りにいちいち振り向かないで済むようにリビングの出入り口に向けて置く
- 学習デスクは場所をとらない奥行きの浅いもの、リビングの雰囲気に馴染むよう高さが低めのもの、チェアはきちんとデスクの下に収納できるものを選ぶ
- できるだけ明るい所に置く(暗い場合は照明器具を置いて明るくしてあげる)
読書や趣味を楽しむ
リビングで読書や趣味を楽しみたいという人は、リビングの一角に読書好きなら本棚、ゲームが好きならゲーム機やゲームソフトなど、それぞれの趣味のものを整理して置いておく必要があります。リビングの広さを優先させるあまり収納場所が少ないと、それらの物でごちゃごちゃとした印象になってしまいます。本棚や収納家具を上手に活用してきちんと整理するようにしましょう。
また、リビングの照明がシーリングライト(天井付けの照明)であれば部屋全体をまんべんなく照らしますが、ダウンライトなどを用いた比較的くつろぎ感を重視した部屋だと読書や細かい作業をするには暗い場合があります。見にくいと感じたら手元を照らすライトを置くなどして工夫しましょう。
家事・仕事をする
リビングは家事を行う場所でもあり、またリモートワークの普及で自宅が仕事場になる人も多くなってきています。新たに専用部屋を作れない人にとっては頭が痛い問題ですよね。
そこでおすすめしたいのがリビングの一角にワークスペースを作ることです。リビングのインテリアの邪魔をしないシンプルなテーブルとチェア、収納棚を設置し、できれば低めのパーテーションや家具で仕切れば自分だけのワークスペースの出来上がりです。
来客をもてなす
来客をリビングでもてなすという家庭は8割を占めているとのことです。リビングにお客様を気持ちよく迎え入れるにはどういうところに注意したらよいのでしょうか。
小さい子どもがいる家庭では難しいと思いますが、まず基本は物を出しっぱなしにしない習慣をつけることです。特にテーブルの上は目立ちますよね。その物の本来の置き場所をきちんと決めてこまめに収納することで、急な来客にも慌てずスマートに対応できますよ。
まとめ
いかがでしたか?みなさんもリビングをもっと居心地のよい空間にするために、改めていろいろな角度から見直してみませんか?ちょっとした工夫をすることで、きっとそれぞれのご家庭に合った快適なリビングが完成しますよ♪
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